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自費治療のセラミックインレーは歯の寿命が延びる!?
- 2023年9月15日 09:00
- EEデンタル こだわり
セラミックインレーを入れてからフロスも歯間ブラシも入らず、この部分の調子が悪いという患者さん
レントゲンを撮らせてもらうと
「何これ!?」ちょっと理解するのに時間がかかります。
黄色が超絶不適合セラミックインレー
オレンジがセメントの取り残し
赤丸が虫歯の取り残し
過去にゴールドインレーが入っていたそうなのですが、セラミックインレーの方が良い(虫歯になりにくい)とのことでセラミックインレーで治療をしたそうなのですが・・・
はっきり言います。
私の臨床では材料で予後は殆ど決まりません!
保険の材料がダメ!で自費の材料が素晴らしい!というこもありません。
EEデンタルで使っている材料の8割は保険治療でも使えます。
私が感じるのは、歯科治療の予後で多くを決めるのは、歯科医師の診断力と技術です。
材料が及ぼす影響はそんなに大きくはありません。
ちょくちょくネットで検索した患者さんに言われますが、「材料替えれば予後が良ければこんなラクなことないですよ」と説明します。
材料などは先生が慣れた材料であればよいと私は思っています。
レントゲンの歯、適合もさることながら、虫歯の取り残し、隣の歯を歯茎の奥の方から削っている、不良補綴物の影響か歯周病のように骨が溶けている。。。
この治療をした先生は治す気があったのか!?
体を壊す為には治療はしないと思いますので、本気でやってこれなら・・・
何故こんなことになってしまうのか!?
この理由は簡単です、「見えていないから」 裸眼ではこの部分の虫歯全く見えてません。
見えない所を感覚!?だけで削って治療をしたからこんな結果になったと推測します。
最初、患者さんには神経を取って、ゴールドアンレー or セラミッククラウンで治す
と説明させてもらいました。
麻酔をかけ、虫歯を取ること最初の1時間
正直、虫歯除去にこんなに時間かかったの初めてです。
*歯茎の下の隠れた場所を顕微鏡で確認しながらの切削なので大変!
幸い虫歯は舌側歯肉縁下方向に広がっており、虫歯を取り切ると歯髄側には「ピンクスポット」が顕微鏡で確認できたので、
「よし覆髄しよう!」とセラカルで覆髄し、隣の削られた歯の段差からレジン充填(歯肉縁下4mmぐらいの部分)
その後歯肉の深い部分からレジンで立ち上げ充填
持っている道具と技術と時間全てを費やし治療
覆髄+レジン充填完了!
レントゲンを見て虫歯の取り残しもなくかなり綺麗に治療出来ており一安心
患者さんには感謝されましたが、1時間顕微鏡40分顕微鏡を覗き続け行った歯髄保存
今回の治療は全て顕微鏡下で「虫歯を削る」、「歯肉をトリミングする」、「止血する」、「縁下からレジンで立ち上げる」、「レジン充填する」この難易度は2度とやりたくないです(笑)
下〇な治療を受けると医原性の問題を作られ次の治療の難易度が極端に上がります。
これが抜歯の理由の1つにもなります。
治療をした先生は「自分の技術で治せるのか!?」ここの診断を誤っています。
つまり材料(セラミックインレー)よりまず【診断】なんです。
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