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咬み合わせから歯冠破折 から神経死(ネクローシスパルプ)
- 2023年9月16日 09:02
- 歯内療法日記
患者さんは70代女性 東京の歯科医師の先生のお母さん
左上の奥歯が今年初めから凍み始めかなり凍みていたそう、4月になり激痛が出た後凍みは治まった。
今は左上7は叩くと響く感じがあるが、気になるのは奥から2本目の左上6
レントゲンを撮ると
顕微鏡診察
患者さんにはもともと症状があり痛かったのは左上7
ただし現在痛みが引いているのは神経が死んでしまい、痛みを出す力も無くなった為一時的に症状が落ち着いている。この後、しばらく後に疲れたり、ストレスが溜った頃に腫れてくる可能性あり
今の凍みる症状は左上6(奥から2本目)この歯も左上7と同じ運命をたどると思うが、今介入すれば神経は残せる可能性はあるが、大きく削ってクラウンにする必要はある
と説明
歯科医師の息子さんと来院されていた為、話が早く
先生の方針でOKとのことで、1回目に根管治療+レジンコア、仮歯の型取りまで行いました。
1回法にて根管治療
やはり神経は死んでおり、出血は見られませんでした。
*クラウン前提での治療でも基本的に私は3mmの穴から根管治療します。その方が歯質が保存でき歯質の弱体化を出来るだけ減らせます。
2回目の治療で左上6・7に仮歯を入れ経過観察
その間に他の歯の治療を行い、3か月後
左上の症状は無くなり、根尖病変も殆ど治まってくれているように見えるので
左上7ゴールドクラウン 左上6セラミッククラウンSet
良い感じで治療出来たと思います。
年配の患者さんは、若い患者さんに比べ優位に破折が起こります。
神経がある歯でも折れる時は折れてしまいます。
その際早い段階で適切な治療を受けることで今回のように歯が保存できる場合もあります。
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