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根管治療後の仮歯はおおよそ1年にね!
- 2023年10月 7日 09:02
- 歯内療法日記
患者さんは40代女性
根尖病変があった歯の虫歯が進行した為か歯がかけてきてしまった。とのこと
レントゲン
根尖病変もあり、歯茎の中に大きな虫歯も見られます。
歯を残す方向で治療をさせてもらいましt。
各神経管、言い方が悪いですが中途半端に削ってあり各根レッジ(段差)だらけ・・・
オリジナルの神経管を見つけ、MB、MB2、DB、PとMTAで根管充填
根管充填後に痛みがでてしまい、患者さん的には不安に
ただ、私は今すぐやり直すより、待てば落ち着くことが殆どなので様子を見た方がベターと説明
文献的に「2か月後には99.1%の患者さんの痛みは引いてくる」との報告もあります。
個人的には小外科手術でもある根管治療後の痛みは出て当然と思っており、痛み基準で治療のやり直しはしていません。
逆に腫れたり、フィステル(膿)が出る場合は、完全なる失敗と判断し外科処置などに移行します。
根尖病変のあった歯は骨が出来て治癒していく過程でも多少の痛み、違和感が出ることがある為
患者さんには腫れがない限り痛み止めで散らしてと説明します。
*だいたい1~2ヵ月は様子をみるように言います。
ただ、今回のケースは痛みがだいぶ長いこと続いたようで、根管充填後から4か月の際の来院時
「痛みは前に比べるとだいぶ引いて来た、前はずっと痛かったのが今はたまに痛みは出るが引いてきてはいる」とのこと
術後のレントゲン
骨が出来てきてくれているように見えます。
この時点では殆ど痛みはないとのこと
患者さんにはこの状態だったらクラウン作っていいですよ!と説明(2020年4月)
したのですが。。。
先月になり電話があり、「仮歯が外れました・・・」と連絡があり診せてもらいました。
レントゲン
根尖病変は綺麗に治ってくれています。
どうやら、患者さんは親の介護など色々忙しくて仮歯を本歯に入れ替えるタイミングを見失ってしまったとのこと。
3年仮歯は外れなかったって、ある意味凄いね!
こういうシチュエーションの際に怒る先生もおられますが、基本的に、私は患者さんに怒ることはまずしません。
理由は、「怒っても何も解決しないから」
後、
「感情」特に怒りは診断を間違わせる元なので正しい診断の為にも怒りはしません。
怒りはしませんが、自分の手に負えない人は「他所でやってもらって!」と平気で言います(笑)
話を聞くと結構、患者さんは歯科医院で先生・衛生士に怒られるているようで、
今回の患者さんも近医の先生に怒られたようで歯科医院に行くずらくなったとも話してくれました。
これは相性の問題もありますね(。。;)
仮歯のまま長期間置いておくと、仮の接着剤が溶けだし中が虫歯になっていることが稀になるので、仮歯のまま長期間放置は止めておいてくださいね。
一応、仮歯のまま来院がない患者さんには一度はEEデンタルから電話して
「近くの歯科医院でいいので本歯いれてくださいね」とは伝えますが、
こればっかりは患者さんの歯(自分の歯)ですからね、何度も何度も催促の電話はしていませんのでその点はご了承ください。
今回の場合ラッキーなことに虫歯も無いようでしたのでこのままセラミッククラウンを作成していきます。
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