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穿通が出来ないという主訴

同級生の小児歯科医の紹介患者さん

患者さんは10代男性 

検診時に歯の色が変わっており、検査の結果神経が死んでいるということで根管治療をスタートしたが、根の先まで穿通が出来ないとのことで紹介を受けました。

先生によると

2018年 根未完成歯の時に中心結節が折れ冷温水痛が出たので生活歯髄切断を行う

経過良好で来ていたが、

2024年歯冠の変色が見られ感染根管処置を行なうも、根尖までファイルが行かないが根管内からは浸出液が認められる。

難易度が高いと判断した為、専門医での治療を勧める とのこと

 

レントゲン

2025 EEdental MUY (0).jpg

根管中央から下がたぶん生活歯髄切断後に出来た部分だと推測されます。 

 

患者さんに治療の説明を行い、1回法で治療を行うことにしました。

 

歯の中からは石灰化物(石みたいなもの)がコロコロ出てきましたが、穿通は無かった為

徹底的に洗い、開けれた所までをMTA+で根管充填、その後レジンコア+レジン充填  

2025 EEdental MUY (1).jpg

レジン充填後

2025 EEdental MUY (2).jpg 

 

術後半年、と術後1年で来院してもらい経過を見ましたが、

2025 EEdental MUY (3).jpg

これであれば外科的歯内療法しなくても済みそうです。

 

難易度が高いと判断し専門医を紹介してくれるかかりつけの先生は患者さんからしても安心できますね! 

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