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根管治療削って治りますか年後のレントゲン!?
- 2026年9月 4日 09:00
- 歯内療法日記
根管治療の成否は細菌感染の有無です。
*ただし、病変のない歯の中でも無菌ではありません。
今の考え方だと、膿んだりしている歯の中の細菌を減らし細菌が悪さの出来ない菌数まで減らすのが
今の根管治療のコンセプトです。 (7割以上などの数字はありますが、1割、2割など治療する側は分かっていません)
では、この菌を減らす方法として、大きく分けると
①削って菌を減らす
②消毒して菌を減らす
この2つになります。
大昔の考え方は①の方法で歯をどんどん削って行き、貼薬剤(ホルマリン系、水酸化Ca、など)という薬剤で菌を減らすというものでした。
ただ、現代において根管治療後に起る歯根破折リスクを出来るだけ減らすを考えると
①の削る作業は必要最小限にして、②の消毒をいかに効率的に行うかがポイントになってきています。
この①も必要最小限にしようとすると必ず顕微鏡が必要になってきます。
とっくり型の花瓶の中を掃除するのに、まず汚れがこびり付いた場所を知りたい
ファイバースコープなどあれば中のこびり付いた汚れの程度と部位が分かります。
今回のケース 50代男性
20年前に根管治療した歯、咬んだ際に痛みがでてしまい、近医に行くと深い歯周ポケットもあり抜歯と言われる。
転院して根管治療をしてもらっているがなかなか治らす、先月はまた腫れてきて切開を行った。
現在、歯に物が当たると痛い、歩く振動でも痛いとのこと。
レントゲンとCTを撮ると
近心根側面に根尖病変があるのですが、治療の度にファイルで削ったと思わるように
だいぶ歯の中を削っています・・・
第一大臼歯の白い線と主訴の第二大臼歯を比べてもらうと4倍ぐらいに太くなっています。
治療してくれた先生も治そうと思って削っていると思いますが、これは削り過ぎ・・・
また病変の位置と症状的にも歯根破折、削り過ぎによるパフォレーションが疑われると説明させてもらいました。
患者さんは一度残す治療をトライしてみたいとのことで治療させてもらいました。
治療をスタートするとすぐに、削り過ぎで歯に穴(パフォ)がありました。
ただ破折線のような所見はないので根管治療を仕上げることとしました。
*破折線は顕微鏡で歯の中をのぞいても確認できないことはあります。
こういったリスクがあるので、①の削って細菌除去は結構リスキー
先で書いた例え、とっくり型のファイバースコープなどで中を見て、汚れが強い場所を理解できていたらどうでしょう!?
そうすればそこだけピンポイントで削って処理出来ます。
闇雲に削って行っても壺の厚みはどんどん薄くなって行き、最悪穴が開き使えなくなってしまいます。
穴の開いた場所をレジンでパフォレーションリペアを行い。
ここまで削ってあったので、②の消毒で細菌除去を行いました。
*この②の消毒も薬剤の組み合わせ、消毒する際の効率的な洗浄方法があります。
根の先端も#60以上に削ってあったのでMTAとガッタパーチャーの2つで根管充填
治療時間1時間45分 1回法で根管治療とレジンコアまでを行いました。
術後1年
半年前に一度腫れてからは落ち着いている、痛みは今の所無い。
やっぱり破折かなと疑えるような所見
もう1年仮歯で生活してもらうことに
術後2年
ここ半年ぐらいは問題無いとのこと
患者さんには使えるまで使ってもらうことで終診とさせて頂きました。
昔の術式で、闇雲に削って治療するよりきちんと隔壁作って、消毒して行った方がいいと思うんですよね・・・(。_。 )
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