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色々な場所が痛む女性患者さんの治療
- 2026年8月21日 09:00
- 歯内療法日記
基本的に男の人は良い意味で鈍感な人が多く、術後もあまり痛みを訴えられるようなことは少なく感染源さえ取れば痛みが長期化することが少ないです。
逆に女性は男性に比べ痛みを感じやすく、長期的に痛みに悩まされる傾向があります。
今回のケース患者さんは60代女性
痛みが色々あり、色々治療を受けているが今は右上のどの歯は痛いか分からない。
右上4、右上6の神経を取ったが痛いので、右上4は2回根管治療を行い
右上6は先生に痛みの原因は歯の中のファイル破折と言われ、既に3回根管治療をしている。
(結局ファイルは取れずMTAセメントで根管充填を行った)
それでも痛みが取れず、外科的歯内療法を行うと言われている。
一度、転院してみたが途中で治療を断られた。
現在は右上の歯の奥の方がド~ンと痛い、1分ぐらいの痛み方
右上5が痛い気もする。
と治療を繰り返して痛みがどこか分からなくなってしまったように感じました。
正直、こうなると痛みを取るには正確な診断と適切な処置を行ない、経過を見ながらの長期戦になってきます。
患者さんにも経験則で痛みが殆どなくなるまでには、かなり時間がかかることを説明させてもらいました。
先日ビックリしたのは、開業医の先生が痛みが取れないということでペインクリニックで出すような三環系抗うつ薬を処方され、怖くて転院してきた患者さん
実は痛みの原因は歯であり歯を治療するとしばらく後には痛みは無くなりました。
個人的には開業医がペインで診断して処方するような薬は安易に処方しない方がいいと考えます。
歯科治療で治す病気を薬で治そうとしても、それは治りませんよ・・・
個人的にはペインクリニックへは、口腔内の方をまずきちんと治療してから受診すべきかと思います。
転院先で先生に治療を断られたとのことでしたが、歯科医師の手に負えないと判断されたからだと思います。自分の範疇で治せるのか、治せないのか!?判断することは非常に大切なポイントだとは思いますが、この場合大学病院などを紹介するのが良かったと思います。
まずレントゲンを撮らせてもらったのですが、
確かに右上6にファイル破折がありますが、取りに行ったが故にかなり太く削っており
たぶん根の先にはパフォレーション・・・
そもそも論ですが、歯の中のファイルは痛みの原因になることは99.9%ありません。
金属が痛みの原因になるのであれば、歯茎から骨の中に入れるインプラントはどうなるの!?
痛みを取るにはまずきちんとした診断の上に行わないと・・・
根尖病変もないですし、私は右上6が痛みの原因になっているとは考えませんでした。
来院2回目
明確に右上7が痛んできている。
何もしなくても多少痛む、ジィ~ンとした痛みが数分で落ち着く、1日2~3回出る。
そこまで大きな虫歯もレントゲン上ではなさそうなので、一度覆髄治療を行ってみました。
術前のレントゲンでははっきり写ってきていませんでしたが、インレーの下に大きな虫歯がありました。
ただ、2週間後、普通にしていてもズキッとする、歯に物が触れると痛い。
と言うことで、歯髄保存は失敗したと判断し根管治療を行いました。
*基本的に術前時に症状のある歯の覆髄は失敗することが多いです。
根管治療(抜髄即充)
ゴールドアンレーSet
2週間後 ジィ~ンとする感じが1日に4~5回数分出る感じ
その後、痛みは左上に移り、ここから右の方の痛みはしばらく無くなる。
左上の治療を行いましたが、痛みは出たり引いたり
レントゲンを撮り患者さんに悪い所見は出ていないことを説明
とりあえずは歯触らず経過観察を行うことに
術後1年9ヵ月
1年半を越え、痛みはようやく無くなってきてくれ順調とのこと
先日久しぶりに来院され全顎検査をさせてもらいました。
問題無さそうです。
今回のように痛みが出た後何本も治療を行うと、どこが痛みの原因か分からなくなり
何度も同じ歯の治療を行い、あげく抜歯 ⇒ 非歯原性歯痛に移行 などたまに見ます。
不思議なことにこれは女性患者さんに多く見られます。
痛みがなかなか引かない患者さんにつきましては、早目に大学病院など専門機関を紹介してもらった方が良いと思います。
私も、自分の治せる範囲まで治療して、痛みが取れなければ井川先生に丸投げです(笑)
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