治療が難しい外部・内部吸収
- 2026年8月 4日 09:00
- 歯内療法日記
過去に診させて頂いている患者さんの外部・内部吸収というケースがちょくちょくあります。
不思議なんですが、勤務医の頃などは吸収ケースなんて数年に1ケースあるかないかでしたが、開業してからは年に1~2件コンスタントに出会います。
今回のケース
2014年に全顎的な虫歯治療をさせて頂いた50代の女性患者さん
以前から検診の際に痛みがあると言っていたのですが、問題無いと経過観察をしていたみたいなんですが・・・
レントゲンとCTを撮らせてもらうと
2021年のレントゲンに比べ明かな吸収所見が見られます。
2021年時は咬むとジーンとする症状があり、温かい物が凍みる症状が半年前からあると言われてレジン充填を行った既往がります。
過去のレントゲンを比べてみても
特に悪い所見はありません。
患者さんに残す治療はトライ出来るが、かなり難しい治療になると説明させてもらいました。
口腔内所見
患者さんは前からかかりつけに症状を言っていたのに、見つけてもらえなかったことに悲しんでいましたが。。。
こればっかりは仕方がないような気もします。
理由は先に書いたように、吸収ケースはかなりレアであり歯内療法専門医のように経験本数が多ければ見つけれるのですが、一般歯科の先生だと疑いをかけるのは難しいかもしれません。
またこの吸収は外から見ても分かりません、レントゲンを撮って初めて見つけることができます。
一般的な歯科医院の保険メンテナンスは、歯石取りが中心であり虫歯や吸収を積極的に見つけにいくものではないので歯科医師的には仕方がないと前の先生をかばう言い方になってしまいます。
ただ、時間とお金を使って健康を維持させる為に歯科医院に行っていた患者さんからすると解せないとは思います。
ホント、歯の吸収を見つけるのは疑いをかけるという経験値が必要となります。
こちらの患者さんも3件歯科医院に行っても原因が分からなかったケース:歯科医院3軒でCTまで撮ったが痛みの原因が分からない - EE DENTAL_Blog
患者さんに了解をもらって治療することになりました。
吸収部分は歯の中から外まで貫通しており、1回目の治療で止血しながら穴の開いた部分をレジンで修復
(根管治療前の下処理だけで2時間を使いました・・・)
治療2回目
4本の神経管を見つけ、掃除&消毒
治療3回目
根管充填+レジンコア+レジン充填
術後
腫れや症状もなく、レントゲン所見でも悪い感じはない。
今回のケース、かなり大きく吸収が起こってしまっていましたが、ホント何が原因で吸収が起こるか知りたいです。
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