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歯根端切除後の再根管治療

根管治療が上手く行かないと、外科的に病変を処理することもあります。

一般的にこの根尖病変の外科処置は口腔外科などで歯根端切除を行うことが多いと思います。 

 

この外科処置はメタルコア(金属の土台)が長い場合、外す際に歯に穴を開けてしまうリスクが高い場合にも外科処置が選択されることがあります。

ただ個人的にはメタルコアであれば殆どの場合で除去は可能です。

*顕微鏡はコア除去の際の大きなツールになります。(余計な歯質を削らずピンポイントで除去できます)

   

また個人的に歯にこだわっているのは、フェルールの保存

歯茎よりの歯が残っているか、残っていないかで被せ物のトラブル頻度が大きく変わります。

この部分の歯質をフェルールと言い、非常に重要度の高い歯質になります。

 

患者さん的には歯科医師が入れたものなので、レゴブロックのように簡単に外せそうなイメージですが、

これが非常に難しい処置となり抜歯のリスクが、歯の切削がかなり大きな治療となります。

 

今回のケース患者さんは40代女性

 7年前に歯根端切除を行ったが、また腫れてきてしまい切開をして膿を出した。

レントゲン

2026 EEdentalTME (3).jpg

過去に3本、歯根端切除を行ったとのことなんですが、3本とも少し大き目の根尖病変が見られます。

またカット面もいびつな形状に見えます。

 

因みにこの歯根端切除の成功率は約50%

この方法を改良した歯内療法専門医が行う外科的歯内療法は成功率80~90%

(歯根端切除と同じように歯の先を切った後に歯の先にMTAというセメントを詰めて細菌を出れないようにします)

 

今回のケース、

①再外科を行う

②もう一度根管治療を行う

の2択になります。

メタルコアが長いので①の選択もありだとは思いますが、

 

私は②の根管治療を選択

理由は不適合なクラウン+メタルコア、マージン付近に虫歯

基本的に根の先に膿が出来るのは口の中にいる細菌感染によるものです。

このような歯茎よりに問題がある歯は、例えると雨漏りした家

2019 EEdental(4).jpg

つまり雨漏りを止めてから家の掃除をしない限り、すぐに細菌が歯の中に入り込んでしまい

細菌感染を起こし膿んできてしまいます・・・

  

またこのぐらいの長さのメタルコアなら顕微鏡下で問題無く外せるので、患者さんには再根管治療を提示

 

治療は1回目に左上1、2回目に右上1・2の2回で仕上げました。

2026 EEdentalTME (2).jpg

根尖は過去の外科処置で削られ大きく削られていた為MTAセメントを使用

 

先日久しぶりに来院されたのでレントゲンを撮らせてもらいました。

2026 EEdentalTME (1).jpg

骨は出来てきてくれているようです。 

仮歯のままだったので患者さんには早目に本歯にしてね!と伝えました(笑)

  

歯の治療は、どうやったら治せる可能性が高いかを知っていた方が治せる確率が高くなります。

根管治療は比較的エビデンスが積み上げられた分野になります。

昔、吉岡先生が言われていた「根管治療の成功のポイントは知識量」というのを思い出します。 

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