Home> 歯内療法日記 > パフォレーション説明しなくていいの!?
パフォレーション説明しなくていいの!?
- 2026年7月15日 09:00
- 歯内療法日記
保険治療で問題を起こした歯の説明をもう少しした方がいいんじゃないかな!?と思います。
確かに、世界的に見ても世界一クリーンな環境で、世界一費用対効果の高い治療を世界一安い治療費で提供しているので、ある程度の所で勘弁してよ!という気持ちは凄く分かります。
ただ・・・
これって訴えられたら説明責任の観点から120%負けるよ!というケースもチラホラ。。。
今回のケース
60代女性 2年近く前から痛く、3カ月前に再根管治療を行った歯がまだ痛むという右上6
口蓋根が手付かずで根尖病変が見られます。
また遠心歯頚部には何かモヤモヤした所見・・・
治療1回目
オリジナルの口蓋根は入り口が石灰化しており、少しイレギュラーな場所から出てきました。
術中のレントゲンは、少しいつもの場所とは違うところから根管が出てきた為、オリジナルの根管かパフォレーションをしてしまったか!?の確認の為に撮ったレントゲンです。
黄色丸の場所には以前の治療で起こってしまったパフォレーションがありました。
先生も口蓋根を探そうと削っていき歯に穴を開けてしまったと思われますが、矯正治療を行い歯の軸が変わるとこういうことが起こりやすくなります。
*たぶん矯正の先生は知らないと思いますが、根管治療する際のリスクの1つになります。
患者さんに状況を説明して、
パフォレーションリペアとMB2を見つけ4根に根管充填(ガッタパーチャー使用)
治療後
患者さんもぐじゅぐじゅした痛みは無くなったとのこと
レントゲンでも骨は出来てきてくれています。
*ちょっと不思議なのはラッパ状に開いた口蓋根の根尖が閉まってきているように見えます。
従来の顕微鏡なしで歯の神経管を探すときは殆ど「勘で」治療をして行きます。
その際本来の歯の軸が矯正治療で変えられていると、本来の神経管とは別の間違った場所を削ってしまい今回のようなことが起こることがあります。
矯正をされた患者さんは根管治療の際に、最初に先生に一言矯正治療をしたことを話された方がいいと思います。
またパフォレーションのリスクを下げるには顕微鏡下で神経管を探した方がいいと思います。
歯みたいな小さな組織ですから、ちょっと削る場所を間違えただけで医原性の問題を作ってしまいます。
今回のケースもパフォレーションは患者さんに伝えられていませんでしたが、こういう事を起こしてしまったら歯科医師は患者さんに伝えた方がいいと思いますね!( ; ・ω・)
- 購読
- Powerd By