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マニアックレジン: 2020年10月アーカイブ
大きな虫歯の神経保存処置 AIPC(非侵襲性歯髄覆罩)
患者さんは16歳女性 症状はない、レントゲン上では過去に一度治療はしているが、
虫歯が大きく取り残されており全て虫歯を除去すると露髄し神経を取る治療になりそうです。
10代で神経を取ったはの長期予後は悪いことが想像できるのでできるだけ神経の保存をしたいところです。
レントゲン
治療をしてもこれだけ多くの虫歯を取り残していては・・・
またすぐに悪くなることも予想できます。
治療動画
術後レントゲン
神経保存には大きく分けて
1、神経が露出した所に薬を置く「直接覆髄法」
2、神経付近まで削って薬を置く「間接覆髄法」 の2つがあります。
また間接覆髄には色々な方法がありますが、今のデーターでは間接覆髄の方が成功率が高いとされています。
今回はAIPC(非侵襲性歯髄覆罩)という神経付近の虫歯を残し薬剤(テンポラリーセメント・ソフト)の力で虫歯をもう一度固い歯に変える方法で歯髄の保存を行いました。
この方法は数年後に再治療前提の治療となります。 保存歯科学会でも推奨がされている神経保存の方法になります。 https://minds.jcqhc.or.jp/n/cq/D0003328
今回のケースは1年半~2年 様子を見た後に再治療予定です。
(シールドレストレーションの考えでそのまま行くかもしれません)
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12月講演動画作成中
- 2020年10月21日 09:02
- マニアックレジン
頂いた質問にもあった、私が虫歯除去に用いる道具説明用の動画を作ってみました。
先日のこのケースです。
http://eedental.jp/ee_diary/2020/10/post-2134.html
使用道具一覧
C2のカリエス除去にはこれらの道具を使用しております。
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10代の虫歯は要注意!若い患者さんの虫歯
- 2020年10月 9日 09:03
- マニアックレジン
以前、治療させていただいた患者さんの息子さん
15歳男性
近医で虫歯があると指摘され来院
症状は「アイスを食べるとしみる」
レントゲンを撮ると
結構大きな虫歯が・・・
大人の虫歯の所見とは違い虫歯のグラデーションが分かりにくい・・・
口腔内はを見ると
この黒い点が虫歯の入り口と思われる。
(すみません顕微鏡画像で・・・)
う蝕検知液で染めながら虫歯を確認&除去
*緑っぽく染まっている部分が虫歯
どんどん深く大きくなる。。。
エキスカ、EENOスフィア・EENOボールを使いできるだけエナメル質を残す為
入り口小さく中で広げる切削をして虫歯除去を行いました。
http://www.nishikibe.co.jp/blog/eenoball
若い人の虫歯は進行が早くレントゲンで確認した以上に広がります。
う蝕検知液が殆ど染まらなくなる所まで虫歯を取り切り
レジン充填
術後レントゲン
幸い遠心よりの虫歯だったので露髄せずに済みましたが、これが近心側に虫歯があったら・・・
確実に露髄していたでしょうね(  ̄ Д  ̄;)
個人的な見解ですが、無菌的なアプローチをせずに行う10代の根管治療歯は非常に予後が悪いです。
正直一生持たせるのはかなり難しいと推測します。
ですので、10代でできた虫歯はなるべく神経を残せるようにアプローチした方がいいと思います。
ただ、若い人の虫歯治療は難しい。。。
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