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大きな虫歯の神経保存処置 AIPC(非侵襲性歯髄覆罩)

患者さんは16歳女性 症状はない、レントゲン上では過去に一度治療はしているが、

虫歯が大きく取り残されており全て虫歯を除去すると露髄し神経を取る治療になりそうです。

 

10代で神経を取ったはの長期予後は悪いことが想像できるのでできるだけ神経の保存をしたいところです。

 

レントゲン

2020 EEdental AR a (1).jpg

治療をしてもこれだけ多くの虫歯を取り残していては・・・

 

またすぐに悪くなることも予想できます。

治療動画

 

術後レントゲン

2020 EEdental AR a (2).jpg

 

神経保存には大きく分けて 

1、神経が露出した所に薬を置く「直接覆髄法」

2、神経付近まで削って薬を置く「間接覆髄法」 の2つがあります。

また間接覆髄には色々な方法がありますが、今のデーターでは間接覆髄の方が成功率が高いとされています。  

 

今回はAIPC(非侵襲性歯髄覆罩)という神経付近の虫歯を残し薬剤(テンポラリーセメント・ソフト)の力で虫歯をもう一度固い歯に変える方法で歯髄の保存を行いました。

 

この方法は数年後に再治療前提の治療となります。 保存歯科学会でも推奨がされている神経保存の方法になります。 https://minds.jcqhc.or.jp/n/cq/D0003328  

 

今回のケースは1年半~2年 様子を見た後に再治療予定です。

(シールドレストレーションの考えでそのまま行くかもしれません)

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