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凄くマイナーな縁下カリエス(歯茎の下の虫歯)の治し方

患者さんは40代女性 右上の歯を主訴に来院 

 

話を聞くと2003年頃に3Mix+レジン治療を行った。

その後、転居し歯科医院が何件か変わり

そこで「神経が死んでいるので治療した方がいい」や、「神経は大丈夫」と意見が分かれる。

  

昨年レジンが割れた為にメタルインレーを入れ修復を行ったが、治療後から

咬んだ時に痛みが出る、夕方になると痛みが出る、フロスが引っかかるようになったとのこと

  

レントゲンを撮ると

2020 eEdental TM (1).jpg

根の先には病変が見られ、銀歯が歯肉縁下深くで大きな段差(歯茎に刺さったような状況)

3Mixの痕か中が空洞のような所見。。。

 

ん~、たぶん普通の虫歯だったものが医療行為によりかなり治療が難しい状況に。。。

レントゲンでは難易度がメチャ高い状態になってしまっています。   

 

 

最近よく見るのですが、なぜインレーを歯茎深く入れるのか・・・

(そういうケースの多くは不適合) 

  

また3Mixの痕も更に歯茎の下、骨の付近まで中に削っています。

(パフォっているような・・・)

 

 

患者さんには根尖病変があるので、まず①根管治療はした方がいいこと

教科書的に言えば、根管治療後に②小矯正(引っ張り出す)、③APF(歯肉弁根尖側移動術:外科治療)④クラウン治療

どう安く見積もっても1本の歯の治療費40万以上

*高め設定の歯科医院では50万ぐらいするのでインプラントを勧められてもおかしくありません。

     

またここまでしても元の状態に戻る訳ではなく、

引っ張り上げ、骨の削除を行なえば支持骨は減り歯の動揺が出てくる。

歯茎のラインが変わり、歯間乳頭が無くなるので物が詰まりやすくなる。

 

逆にいえば、4つの治療全て上手く行かなくては成功には辿り着けません。 

 

自分的に言えばフルコンボ治療は・・・

  

自分の歯ならやらない!(p・Д・;)

詳しくは「歯肉弁根尖側移動術」をやらなくなって早10年

http://eedental.jp/ee_diary/2020/02/post-1794.html

 

 

患者さんには私がやるなら「外科的レジン+歯内療法+クラウン」と説明させてもらいました。

 

  

ただ一般的な術式ではないので、心配であれば他の医療機関でも相談した方がいいと説明し初診終了

*基本的に、その場ですぐに治療の意思を表さなくてもいいです。

**ただ、診察後3か月以上経過すると病態が変わり最初に提示した治療が出来なくなることがありますので、あまり考えすぎず後手の治療にならないように注意は必要です。  

  

今回はEEデンタルで治療を行うとのことで、1回法で治療スタート

当初、残る健康な歯が少ないと判断していたので仮歯も準備してクラウン予定でしたが、

虫歯をきちんと削ると、何とかレジンで行けそう!

 

患者さんにレジンで治療していいか確認して⇒OKとのこと

術前 ⇒ 術後 

2020 eEdental TM (2).jpg

本来の歯のように、歯根のカウンターと歯冠のカウンターを変えてみました。 

*嘘です、マグレで綺麗に出来ただけです(笑)

インレー⇒レジン 

2020 eEdental TM (3).jpg

 

この後レントゲンで経過観察を行い根の先の病変が治ってきてくれるか経過をみます。

 

 

EEデンタルのスタンスですが、

「必要最低限なシンプルな治療」の方がいいと考えています。

  

とはいえ、

今回の処置はかなりイレギュラーな治療法なので殆どオリジナルに近いかも・・・(>。<;)

 

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