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白いセラミックインレーに替えたら膿んできた。

巷では銀は悪い、白いセラミックは良い、的なイメージ操作ありますが、

私個人の感想としては

金属アレルギーさえ無ければ銀の方がいいよ!という真逆の考え方

  

何故か!?

金属系修復は厚みが1mm確保出来れば割れることはありません。

逆にセラミックは厚みを沢山取りたい、また健康な歯の犠牲は大きくなります。

→すると神経近くまで削り症状が出やすくなる(凍みる、痛む)

→症状が続くと神経を取る

→診断が遅れると神経が死んで膿んでくる

神経を取ることによって歯の寿命は短くなります。

 

後、セラミックインレーはメタルインレーに比べ適合が悪い・・・

セラミックインレーの適合を得るには健康な歯をメタルインレーより削る必要がある。  

 

 

虫歯が見かり削った際にセラミックインレーを選択するのは悪くはないと思いますが、

個人的には銀歯が入っており見た目が嫌だからセラミックインレーにやり替えるは歯の寿命の観点から止めておいた方がいい。

全ての歯が悪い結果になる訳ではないですが、リスクを知っておくのは大切なことです。 

 

今回の患者さんは

セラミックを入れ、4か月後に痛みが出てきた後腫れてきた。 

今は歯茎に膿の出口があるが、違和感程度で大きな痛みはない。 

 

レントゲン

2024 EEdental ITH (1).jpg

レントゲンを見ると、黄色の部分に凄い違和感を感じる

何でこんな所に黒い半円形の線があるのか!?

 

こういったケースはCBCT(CT)が有効で診査してみると、

遠心舌側根がビックリするぐらい曲がっている、近心根に接するぐらい曲がっている。。。

 

経験上こういった湾曲した根は神経を取るファイルを折りやすい、

と言うことで、かなり上の攻め方を変えないとリスクが高いのが想像出来ます。

  

 

慎重に攻めました。

2024 EEdental ITH (2).jpg

 2回法で根管治療+レジンコアまで

 やはりDL根かなり湾曲が複雑で神経管も細かったですが、無事に治療を終えることが出来ました。

この後6か月後にレントゲンを撮って経過をみて行きたいと思います。

  

自分は今ニッケルチタンファイルはプロテーパーゴールドを使用していますが、

今回はS1ファイルの前にアルティメットのS1を通して、ガイドをより確実にしてから根管を太くしていきました。 

  

小林先生の言う

「根管治療に簡単はない」という名言

術前時に感じた違和感から、難易度判定をきちんと行い結果が得られたのは収穫でした!ヽ(゚∀゚ )

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