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根管充填材(ガッタパーチャー)の入り

患者さんは50代女性

右下6は2008年に私が抜髄を行った歯

  

何の症状もありませんでしたが、たまたま、2021年来院時にレントゲンを撮ると

2024 EEdental OKK (1).jpg

 根尖病変様の所見が見られます。

患者さんにはそのことをお話させてもらい、症状が出始めたら再診断後介入しましょうとお話していました。

 

2024年に入り違和感が出た後少し腫れて来たとのこと

 2024 EEdental OKK (2).jpg

レントゲン所見も少し透過像が大きくなってきているように見えます。

また近心根は根側面に透過像が広がり始め、折れているかも!? 

 

とりあえず残す方向で治療を行いました。

  

2回法で根管治療+レジンコア+仮歯まで  

2024 EEdental OKK (3).jpg 

4根管をガッタパーチャーで根管充填

 

開業当時から基本的な根管治療の流れは変わりませんが、大きく変わったのはレジンコアコアの作り方。

 

長期にわたり良い状況を維持するには、土台の精密さというのがあると思います。

  

逆に言えば、根管充填材の入りというのはさほど気にしなくなりました。

*できるだけ他の先生から指摘されないように、レントゲン上で綺麗に見えるようにはやりますよ(笑)

  

結局、今回の患者さんのように術前のようにガッタパーチャーが根尖付近まで入っていても予後が悪くなるケースも多々あります。

ですから、日本のようなガッタパーチャーが根の先まで入っていないから今後悪くなるという考え方は完全に間違っていると思います。

歯科医師は患者さんに分かりやすく説明する為に「薬」いいますが、実はただのゴム(正確にいうとゴムではないですが)  

ですから、何の薬効もありません。

結局、根管治療の成否は細菌感染の有無で決まりますから、菌の活動性がない状況さえ作れていればそれでOKなんです。

  

  

EEデンタルではショート根充でも根尖病変さえなければ、「そのままでいいよ」と説明しています。

ただ、土台を外すような治療になる場合は必ず根管治療もセットで治療をさせてもらっています。

(この辺りは歯科医院毎に基準はことなります。)  

さてさて、今回のケースやり直しをしたことで治ってくれるといいのですが(^。^;) 

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