パフォレーションによる鈍痛
- Posted by: eedental
- 2024年3月23日 09:01
- 歯内療法日記
先日書いた 歯の中に出来る石
歯の外にも石は出来ることがあります。
今回は大きな歯石を取った患者さん
患者さんは70代女性 近医の歯科医院を受診して治療を始めた所
歯に穴(パフォレーション)が見つかり、歯内療法専門医に行った方がいいと先生に紹介状を書いてもらいEEデンタルへ
話を聞くと昔から鈍痛はあった、昼は痛まないが朝方弱い痛みを感じることがある。
レントゲン
1回法でパフォレーションリペアから根管充填まで行いました。
*根尖病変は無かったので穴埋めメインの治療となります。
レントゲン
*MTAを使用
半年経過して、痛みもなく仮歯でも問題無く咬めるとのことでかかりつけでクラウンを入れてもらうように指示
1年後のレントゲン
クラウンも綺麗に入っており、症状も一切ないとのこと
今回のケースは早目の専門医受診が功を奏したと思います。
この状態で長々治療をされてから転院されるよりは1回目でスパッと先生が判断したことにより安定した予後が得られたと思います!
自分で治せる範囲なのか!?専門医に頼んだ方がいいのか!?判断するのも治療技術の1つだとは思います。
後、パフォレーションを治すには現代の歯内療法ではMTAセメント1択なのですが、保険治療ではMTAは保険適応外なので保険内で治そうとするとレジンやグラスアイオノマーセメントになりますが、これらの材料は水に弱いので顕微鏡下でかなりコントロールしないと接着出来ないのでこれらの材料の予後は悪いです。
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