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分割抜歯(トライセクション)後16年
- 2024年3月19日 09:01
- EEデンタル こだわり
患者さんは70代女性 被せ物がかけたと来院
この歯はかなり思入れのある歯でEEデンタルで最初(開業2年目)にトライセクションを行った歯
第2大臼歯は歯周病の為抜歯
第1大臼歯は歯周病はありましたが、保存治療を行いました。
当時、超貧乏開業だった為貰い物のアナログデンタル(笑)
毎週診療後に一人で自現機洗ってましたよ。
遠心頬側根は根尖まで出ていたのでその部分は分割抜歯
患者さんにはこの歯を抜くと咬みにくくなるから使えると事まで使いましょうと説明
この歯なんですが、先日
被せ物が割れてきたと来院して頂いたのでレントゲンを撮ると。
虫歯はあるものの歯に揺れもないし、まだまだ使えそうなのでまた保存治療を行います。
勤務医の頃から分割抜歯は行って行っていますが、
患者さんには「持って10年ぐらいですよ」と説明しています。
今回の場合歯根破折による分割抜歯ではなく歯周病による分割抜歯なので
元々歯の負担も少なかったのが長期に持っているのかな!?と推測しています。
歯周病の治療をしていない為、管理などは他院任せですが悪くなった歯を再び見せてもらえると
何が良かった・悪かったが推測できるので勉強になります。
今の自分は最先端の機器を追うより、患者さんの体から知ることが出来る治験を積ませてもらった方がより良い医療が提供できるようになってきているような気がします。
歯科治療は最新の機器さえあれば患者さんメリットが大きくなるという考えは殆ど無くなりました。
最新の機器は術者(歯科医師)をラクにはさせてくれますが、その結果というのは10年以上後の臨床成績で初めて良い・悪いが分かります。
今回の患者さんも前回と同じように、わざと割れるクラウンで補綴しようと計画しています。
これも自分の戦術ですが、咬む力をどう逃がすか・どこで逃がすか!?ここが歯の長期保存に大きな因子になっていると考えています。
未だに試行錯誤の日々ですが、たぶん医療に完成形はないと思っているのでそこが深くて面白いところですね!( ・д・)ノ
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