Home> EEデンタル こだわり > 歯が無くなる原因と歯の長期安定因子

歯が無くなる原因と歯の長期安定因子

歯科医師になって24年(開業して18年目)

患者さんにいつも説明しているのは、歯が無くなるのは

1、歯周病

2、虫歯

3、咬む力(咬み合わせ、歯ぎしり、TCHなど)⇒ 歯根破折、痛み

 

ただ、EEデンタルに来院して頂いている患者さんはきちんと歯磨き出来ている方が多く

歯周病で抜歯になることは少ないだろうなと思います。

患者さんには、夜間の咬む力をどう逃がすか!?

歯ぎしりは無くなりません、これは仕方がないことでストレスの分解行動の1つだと言われています。

また、患者さんをみさせてもらい治療した場所が長期に安定する人・安定しない人を推測しています。

 

ここからは自分の私見ですが(毎回このブログ私見ばかりですが・・・)

①、患者さんの歯ぎしりがない・あっても凄く軽度

②、患者さんの歯磨き能力

③、患者さんの歯の質が虫歯になりにくい歯であるか

 

この3つが揃っていると、治療した歯は長期に持つ可能性が高いです。

 

ただ、このハードルが高い。。。 

 

凄く頑張って綺麗に磨いていても、虫歯が出来てしまったり

綺麗に磨けている人でも、歯ぎしりが原因と思える歯根破折。。。

 

今週2008年に来院され、全顎治療させてもらった患者さんが全顎検査で来院され見せてもらいました。

2024 EEdental SOM.jpg 

当時の修復

レジン修復11本 

歯内療法2本

ゴールド修復3本

を2009年に11月に治療終了

 

患者さんに聞くとそこから1度も歯科医院に行っていないそう(笑)

 

ただ、今回の検査結果治療の必要な本数は0本!

悪くなりそうな感じのあるは1本 という感じでした。

 

この患者さんも上記の①、②の条件を満たしています。

③に関しては患者さんの方が高濃度フッ素で対策を取っているとのこと

 

今回に関しては何も治療する必要なしと判断しました。

ただ、患者さんには1~2年ぐらいで1回でいいから、歯科医院に行った方がいいですよと説明しました。

健診なく15年この状態を維持出来ているのは奇跡に近い(笑)

*3カ月おきの保険の健診はあまり意味がないと昔から私は思っていますので、私はむしろ3カ月おきに行かないように指導しています。(3ヵ月おきに診るような方は超ハイリスク群の患者さんのみでいいと思います)

3か月おきの歯科定期検診に意味はあるのか!? - EE DENTAL_Blog 

歯さえ磨けていれば半年から1年に1回きちんと診てもらえばいいと思います。

 

3ヵ月おきに検診に行っていても虫歯なんてレントゲンこまめに撮って探そうとしなければ分かりませんからね。 

 

 

予後というのは、同じ熱量で治療をしても、予後の良い人、悪い人は出てきてしまいます。

私の感想ではやはり歯ぎしりの有無と程度というのが治療した歯の長期予後には大きな影響を持っていると思います。

 

ですので、マウスピースなどで咬む力対策は取られた方がいいと思います。

 

先日も治療した所がたまに朝痛いという患者さんが来院され診させてもらいましたが、

レントゲン上でも悪くはなく、特に削っての介入は必要無さそう。

歯ぎしりのことを説明し、マウスピースを入れて様子をみましょうと提案した所、

マウスピース装着で症状が緩和してきたケースがあります。

 

私はなんでもかんでも、咬み合わせから痛みが来るとは思っていませんが、

やはり術後トラブルの最大の因子は「咬む力」だろうなと思っていますヽ(・_・。)

Index of all entries

Home> EEデンタル こだわり > 歯が無くなる原因と歯の長期安定因子

購読
Powerd By

Return to page top