抜歯宣告を受けた前歯の治療
- Posted by: eedental
- 2024年8月 3日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは70代男性
息子さんがEEデンタルの患者さんで、その方の紹介
話を聞くと、右上2の差し歯が取れてきたので、かかりつけに行くと
歯が折れているので抜歯してブリッジにした方がいいと言われた。
本人的には歯の本数も年々減っているので何とか残したいとのこと
レントゲン
黄色線の所が今回の主訴の場所なのですが、
いやいや左上1の方も相当マズイ状態。。。
改めて正面からレントゲンを撮ると、神経管とは全く違う所が削られ
そこにガッタパーチャーが歯の外に出ている・・・
治療した先生も術後レントゲンを撮れば、すぐにパフォレーションさせてしまったと分かるのですが・・・
患者さんに聞くと前々からずっと歯茎に違和感があるとのこと
今の状況をお話して、2本とも残す方向で治療をすることに
パフォレーションリペア+根管治療(1回法)
メインの神経管は石灰化もしているようでなかなか見つからない
それよりパフォレーションが大きくてそちらの処置をメインで行いました。
年を取ると、神経管も細くなりこのようなリスクは大きくなってしまいます。
*顕微鏡があった方がこのようなトラブル回避には繋がります。
最近右下の歯がズキズキ痛むとのことで来院されたので、久しぶりにレントゲンを撮らせてもらいました。
何とか2本とも保存できています。(MTAはオーバーした部分が割れています。)
患者さんも「全く痛みや、違和感なく調子いいよ!」と喜んでくれています。
年配の方の根管治療は若い方に比べ治療トラブルが起こりやすいので注意が必要です。
後10年ぐらい持ってくれればね!( ^。^)
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