Home> マニアックレジン > | 歯内療法日記 > レントゲンを撮らない先生
レントゲンを撮らない先生
患者さんはちょっと前にブログにさせて頂いた。
抜歯宣告を受けた前歯の治療 - EE DENTAL_Blog
70代男性患者さん
3週間前に歯がズキズキ痛み出した、しばらく痛んだが数日で痛みは無くなった。
その後かかりつけに行き診てもらうも「問題無い」と説明を受けたが・・・
あれだけ痛かったのに「問題無い」はちょっと不安ということでEEデンタルへ
レントゲンを撮らせてもらうと
1秒で今回の痛みは右下5が原因ですね!
後、左下4の私が5年前に治療した歯にも虫歯出来てますよ。
患者さんと話をするとどうやら数年前に右下奥歯の入れ歯を作ったようなのですが、
先生からの指導もなく、歯磨きは入れ歯をいれたまましているとのことで
それが原因で鉤歯(入れ歯の針金がかかった歯)が磨けず虫歯にしてしまった感じ。
患者さんには、入れ歯の針金がかかっている歯は特に虫歯になりやすいこと
また歯磨きは毎食入れ歯を外して歯を磨くように説明
(入れ歯作った先生が指導するべきなのですが・・・)
で今回の虫歯、歯茎のきわから中から進行したようで、口の中を裸眼で見てもはっきり悪い所は見当たらない。
顕微鏡で観察するとこの虫歯の入り口は確認できました。
ただレントゲンを撮ると、歯科国家試験を受けるレベルであれば皆が答えられるレベルの問題。
歯科って、不思議でレントゲンやCTをガンガン撮る先生もいれば、痛いと言っていてもレントゲンを撮らない先生まで様々。
私は、小さなレントゲンの被爆は無視していいぐらいだと思っているし、比較的感度の高い検査なので主訴の歯の98%ぐらいはレントゲンを撮ります。
今回患者さんには、たぶん痛みが引いたのは神経が弱った為、
右下5は神経を取ってレジン充填
右下4は一度過去に詰めたレジン外して、神経保存+レジン充填
と方針を出させてもらいました。
治療回数合計2回
右下5は遠心の穴から根管治療を行いました。
右下4は縁下部分を顕微鏡で直視して治療
綺麗に治療出来たと思います。
患者さんには歯茎が下がった歯根部分は虫歯になりやすいので、毎回入れ歯を外して歯茎の際を良く磨くように指導させて頂きました。
後、年齢的にもフッ素の洗口剤(ミラノール)は使った方がいいと説明
歯科治療の原則はまず原因歯の特定と治療方法の決定
正しい診断の為には必ずレントゲンで硬組織の状況を見る必要があります。
ですので、患者さんには微妙な被爆はお許しを頂く形になってしまいます(・∀・)
- 購読
- Powerd By