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診断ミスからの歯髄壊死(ネクローシスパルプ)

患者さんは30代女性

定期健診で1年前ぐらいから冷たいものが凍みる、歯肉の腫れなどを訴えていたが「問題無い」と言われてきた。その後、フィステル(歯茎から膿)も出始めたが様子見をすると言われ、他院で診てもらった所上顎洞炎になっており3か所の治療が必要と言われた。

今は横になると鼻が詰まる、歯の方は普通にしている時は左の上だけに違和感を感じ咬むと違和感が少し強くなる。 

  

正直、歯科医師毎の診断能力の差は仕方がない面はありますが、膿が出てきて様子見はいかがなものかと・・・!?

原因が分からなければ他の歯科医院に紹介すればいいと思います。

 

治したいと来院する患者さんが。。。

  

 

レントゲンを撮ると

2024 EEdental HOM (1).jpg

左上5に大きな根尖病変

左上6に小さな根尖病変

左上4・7のインレーの下には虫歯

 

とりあえず、上顎洞炎を治す為には左上5・6の根管治療を行う必要があると説明

左上7は結構大き目の虫歯なのですが何とか神経は保存できそうなので、神経を残しレジン充填

と方針を話

 

3本の歯の治療を行いました。

 

術後1年 

2024 EEdental HOM (2).jpg

 根尖病変は治って来てくれています。

 

定期的に検診に行っていたのにも関わらず、虫歯や根尖病変を見逃されている初診の患者さんがおられますが、

昔ブログに書きましたが、衛生士が流れ作業的に歯石を取るだけの定期検診は行く意味はあまりないでしょうね。

3か月おきの歯科定期検診に意味はあるのか!? - EE DENTAL_Blog 

 

後、知らないうちに神経が死んでしまう歯もたまにあるので、レントゲンは2年に1回ぐらいは検診の際に撮ってもらった方がいいと思います。

 

 

今回の患者さん綺麗に治ってくれて良かったです!( ・ω・)ノ

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