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抜歯適応!? 今回は抜かずに使えるまで使う!?
- 2024年8月30日 09:00
- 歯内療法日記
ここ10年以上、ホームページやブログのアクセス解析など見ていないのでアクセス数も分からず
好き勝手書いていますが、意外とブログは読まれているということに気が付きました。
(メールでGRヤリスブログ読んでいますとか(笑))
後患者さんの中にはかなりブログ読みこまれている人もおり
「それブログに書いてありました!」など
このブログを読まれている方は
説明が少なくて済んでおり楽させてもらっております。
ですので今更このようなネタを書かなくてもいいかもしれませんが、一応
患者さんは、歯科と言えば全て同じ基準でどこの歯科医院でも同じような治療が受けられると思っている方がおられますが、これは全然違います。
1つ例を上げれば、「歯を抜く判断」これは先生毎に大きく違いがあり、A先生が抜歯と判断した歯でもB先生は保存できると判断することがあります。
今回はその一例
患者さんは40代女性
一度全体的に診てもらいたいとのことで来院
左下のレントゲンを撮ると、親知らずが横向きに生えておりその影響からか歯茎の下に大きな虫歯。。。
過去に一度神経を取る治療をされたそうなのですが、小さな女性で開口量も少なく、治療の難易度が高すぎる為、先生も出来る範囲での治療となったのでしょう(推測)
レントゲンを見て多分70~80%ぐらいの歯科医師は抜いた方がよいと判断するのではないでしょうか!?
ただ、個人的には縁下の虫歯は難しいですが保存出来ると思っているので
「使えるまで使いますか!?」
みたいな感じで残す治療を勧めることがあります。
根管治療を行い
この状況だと、クラウンにしてもレジンで詰めてもさほど寿命に差は出ないだろうと、レジン充填で補綴しました。
しばらく経過を診て
術後1年
術後2年
2年予後まで見て腫れや痛みもなく、問題なさそうなので終了!
先日来院されたので、どうなっているかレントゲンを撮らせてもらいました。
12年前と殆ど同じ状態だったので、一安心。
私見ですが、歯の治療は難易度の高いケースほど拡大視野(顕微鏡)というのは必須だと思います。
このような歯茎の中の問題は顕微鏡がないと、手探りの盲目的な治療になるので問題が起こりやすいです。
繰り返しになりますが、
抜く判断というのは先生毎に違いがあり、A先生が抜歯と判断した歯でもB先生は保存できると判断することがあります。
特にインプラントよりの先生は骨があるうちに抜歯して、良い環境でインプラント入れたいという気持ちも分かりますが、個人的には自分の歯に勝るものはないと思っているので、残せそうなら歯の保存を行います。
私の基準は折れている歯、歯周病でぐらつく歯に関しては私は抜歯と判断することが多いです。
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