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銀歯の中の虫歯の有無は殆ど分かりません。

現在根管治療中の患者さんから電話があり、治療している歯と反対側の銀歯が外れてしまったとのこと

  

話を聞くと、奥から2本目の銀歯(全顎検査時のレントゲン)

*全顎検査をしてもらえると、緊急時に医院にある資料で歯の状態を確認できますので急な対応がしやすいです。

2024 EEdental FUY (1).jpg

神経は生きており、大きな銀歯が入っていますが、銀歯が不適合で歯肉炎を起こしてしまう状態だったので、治療計画で優先順位的に治療後半の方に治療に着手しようと思っていた歯でした。

  

 

実際、来院して頂くと

2024 EEdental FUY (2).jpg

予想していたより健康な歯がなく、歯茎下まで大きく虫歯が進行しています。

  

インプラント押しの先生であれば第一大臼歯、第2大臼歯2本抜いてインプラントにするか!?

という案もありそうな状況

 

患者さんは

「ここまで虫歯が大きくても気づけないのか!?」

という疑問もあると思いますが、実際金属の中はレントゲン線が入れず中の状態を認識できません。

  

当初の治療計画では神経を保存してセラミッククラウンを入れる予定だったのですが、

ここまで虫歯が大きく健康な歯質がないと治療計画を替えざるをえません。

 

患者さんには一応歯を残す方法で治療をスタートするが、神経を残せるかは削って判断すると説明 

*電気歯髄診断では神経は生きていました。 

  

2024 EEdental FUY (3).jpg

電気メスで歯肉をトリミングして、虫歯除去+歯髄保存(レジンベース)+仮歯まで治療時間1時間45分

 

とりあえず仮歯で様子をみて行きます。

口腔内 

2024 EEdental FUY (5).jpg

レントゲン

2024 EEdental FUY (4).jpg

 

今の私の基準は「虫歯が大きい」≠「神経を取る」です。

虫歯が大きくても経年的に石灰化して神経を体が守っているものに関してはそれを利用して神経の保存を行います。

 

歯科医院に患者さんの資料があり、対応出来た1ケースでした(^。^)

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