根管治療時間を短縮する為には
- 2025年8月 2日 09:00
- 歯内療法日記
今日から8月
そろそろスライドを作り始めないとなと思いつつ、動画の方の素材も準備しています。
9月21日【中部歯内療法学会】 - EE DENTAL_Blog
今回のケース
患者さんは40代女性
普通の時は痛くないが、咬むと痛かった歯がかけてきた。
レントゲン
発見の遅れやすいコンタクトカリエスから虫歯が大きく広がってしまったケース
縁下(歯茎の下)深い場所まで虫歯が進行しています。
レントゲン上では虫歯が神経まで達しており、根管治療を行い歯の保存を行うことにしました。
こういった歯茎の中まで進行した歯の治療難度は高く予後は悪いです。
よく見るケースは封鎖が出来ておらず根管治療を行い、何度も何度も半年以上治療して治らないと転院されてくる方もいます。
今回のケースも毎度変わらず歯肉をトリミングして、縁下から段差隙間のないように隔壁
歯肉弁根尖側移動術しないで縁下からレジンで立ち上げて大乗なのか!? - EE DENTAL_Blog
麻酔を行い、う蝕検知液を用いて虫歯をしっかり取り、隔壁終わるまでに40分
そこから5分休憩を挟み、患者さんにはラバーダムして「1時間頑張ってね、痛くなかったら寝ててもいいですよ」と説明
一般的に上顎第一大臼歯は4根管のことが多く、
①4本の神経管を見つける
②根の先まで神経管を探る
③細い神経管を少し太く削る
④消毒剤で洗浄
⑤ガッタパーチャーを詰める
⑥接着処理をしてレジンコアを作る
を1時間以内で行いたい。
そんな時間で出来るの!?と思われると思いますが、大臼歯の抜去歯であれば30分もあれば根管充填までは可能です。
口腔内になると開口量の問題から作業スペースが小さくなるので余計に時間がかかります。
後、患者さんの場合は抜去歯と異なりエラーがないように各ステップ慎重に行う分時間が多少かかります。
で、今回のケース
ラバーダム後、根管治療+レジンコアまでで50分でした。
一応MB2も処理しています。
(患者さんが診療室に入り、簡単な説明から始まり、麻酔、虫歯除去、隔壁、ラバーダム、根管治療、コア、術後レントゲン、術後説明までして1時間45分の診療時間となります)
根管治療を素早く終わらせるコツは、穿通操作をいかに早く正確に行うか!?
これに尽きますね!( ・ д ・)
次回、仮歯を入れ咬めるようにして行きます。
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