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歳を取ると歯は折れる
- 2025年8月 9日 09:00
- EEデンタル こだわり
極論からですが、「歯は消耗品です」
体も老化して行くように、歯も確実に劣化していきます。
歯だけが10代、20代のような状態を保てるわけではありません。
以前もブログにしていますが、
歯は消耗品、歳を取ると折れる理由 - EE DENTAL_Blog
ここ最近多いのが神経のある歯の破折
どんなに虫歯がない人でも避けれないのが「力」の問題
歯も使っていれば疲労が貯まり、問題を起こします。
この力で起こるのは
①歯がすり減る ⇒経年変化と考えそのまま
②歯茎が下がる ⇒凍みる場合は凍み止め、審美的に気になれば歯肉移植、気にしなければ経過観察
③歯が部分的にかける ⇒研磨、経過観察
④歯が折れる ⇒ ステージにより保存(神経を保存するor神経を取る)後手になると抜歯
EEデンタルの患者さんは40歳代以上の方が多いのでやはり破折はよく見ます。
特に多くなるのが50代以降
ただ折れるケースというのはある程度法則があり、
大きく分けると「水平破折」と「垂直破折」
神経のある前歯でも極稀に折れますが、折れる歯は決まって上顎前歯、破折方向は水平方向となり歯の保存ができる場合が殆どです。
咬む力がかかる奥歯でよく見られ垂直方向(根の方に進む)にクラックが見られます、
また奥歯は下顎の第二大臼歯、第一大臼歯が殆どです。
この破折が起こるものほぼほぼ患者さんのかみ合わせ、細かく言うと歯ぎしりをした時のガイド(擦れる歯)
犬歯誘導がある方などはこの奥歯の破折は殆ど起こりません。
起こる方は八重歯などで犬歯が仕事をしておらず奥歯にガイドがあり、下顎大臼歯の舌側咬頭内斜面にガイドが出てくる人
例えば先日来院された50代女性
舌で触ると段差を感じるということで来院
左下7の遠心面にクラックが入っており、クラックも開き始め黒い沈着物が見られます。
ガイドを調べてみると
遠心舌側咬頭内斜面にガイドがあります・・・
歯ぎしりした時にここが擦れる人は要注意、だいたい折れてきます。。。
このように歯にクラックが入ってくると、咬んだ時だけ痛いという症状が現れます。
このサイン、予兆を逃すと神経が死んできてしまい予後が極端に悪くなります。
神経が生きていれば、私は大きく削ってクラウンを被せてしまいます。
最近、温故知新というか原点回帰でゴールドクラウンを勧めることが多くなりました。
やっぱり最近の材料はダメとは言いませんが、個人的にはあまり勧めたくないですね。。。(>。<)
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