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矯正をした際に神経が死んでしまった

矯正治療のリスクのうちの1つ、神経の壊死

これはどうしても起こってしまう偶発症の1つです。

 

患者さんは50代男性

矯正治療をした際に神経がしんでしまい、根管治療をしたが歯茎からの膿が止らない。

何とか残せないか!?とのこと

 

レントゲン

2025 EEdental IA (1).jpg

かなり大きな根尖病変が見られます。

また以前の根管治療で相当根管を削ったようでこの状態だと最後の処置として外科的歯内療法

で保存治療を行うか!?

 

根尖病変は左上1にもかかっていますが、電気歯髄診査では左上1は生活反応があり神経は問題無いと考えました。

ただ、患者さんには左上2の治療を行い治らない場合は再診断をして左上1の治療も行う必要があるかもしれないと説明

 

外科的歯内療法

2025 EEdental IA (2).jpg

かなり大きな病変で真っ黒な黒い部分は唇側から口蓋側までトンネル状に骨が全くありませんでした。

 

矯正治療で神経が死んでもかなり放置しないとここまで大きく骨が溶けるなど考えられないのですが・・・

ただ側切歯は根尖病変ができると大きく骨が無くなるケースも多いので不思議ではない。

 

落ち着いた為か、外科後患者さんの来院がなく予後が分かりませんでしたが、

先日別件で来院されたのでレントゲンを撮りました。

腫れや症状などは一切ないそうです。

2025 EEdental IA (3).jpg

骨は出来てきてくれていますが、スルー&スルー部分の所の骨はまだ完全には骨は出来ていませんでした。

これは不完全治癒で成功に入れてもいいと思いますが、ここの骨が治るには更に時間が必要となります。

 

 

側切歯は予後の悪い歯になるので、もし歯を保存したければ早目に歯内療法専門医に相談した方がいいと思います。 

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