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レントゲンでは判断し難い唇側の側枝からの膿
- 2026年2月24日 09:00
- 歯内療法日記
我々歯科医師は、レントゲンの所見から部位と病気を推測します。
見分け方は本来の正常像に比べ異変のある場所を探します。
ただ、平面の2Dのレントゲンには限界があり、そういった場合CT(3D)のレントゲンで診査することもあります。
昔に比べ歯科用CTは被爆量がだいぶ減ってきました。
ただ、個人的にはまず被爆量の少ないものから診査を始めるがいいと思っています。
患者さんは50代女性 2013年に私がセラミッククラウンを3本入れさせてもらった前歯なのですが、
半年前からプチっと小さなニキビのような膿が出てきた。
レントゲン
レントゲンを撮っても、原因歯が特定できず
CTを撮らせてもらいましたが、はっきり特定できず・・・
ただ、フィステルがあるということは出口からたどれば原因部分を特定できるので、
患者さんに膿が出ている間に外科的歯内療法を行いましょうと説明
外科を開始すると
フィステルの原因は問題無いように見えた右上1の唇側の側枝(神経管の横枝)
側枝を削った所
病変があった為か側枝周りの部分がクレーター状に少し凹んでいました。
CTをよくよく見返すと、「えっ!?これ!?」という自分では診断が付けれなかった部位
CTは時間のある限り色々な方向で見るべきだなと痛感
側枝(凹んだ部分)を削りMTAを逆根管充填
側枝は根尖3mmに沢山出てくるとは言われていますが、まさかこの場所の側枝に細菌感染していたとは・・・
それから半年後に来院して頂き経過観察
患者さんもあれからは膿は出てきていないようで、違和感も無くなったそう。
体の中をレントゲンというツールを使い悪い場所を発見しに行くのですが、
今回ばかりははっきりと原因歯の特定ができず、術中に確定診断出来たというレアケースでした。
基本的に私は診断あっての処置だと思っているので、なるべく処置前に原因は突き止めておきたい派です。
何とか歯が残せそうで良かったです!
側枝が口蓋側に無くてホント良かったです(^ω^;)
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