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小柄な女性の手の届きにくい根管治療
- 2026年2月27日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは60代女性
新しい被せ物を入れたが咬むと痛い
この歯は先生にずっと痛いと訴えていた歯であるが、レントゲンは撮らずに治療を行っている。
レントゲン
3本神経管はあるのですが、近心頬側根が手付かずで根尖病変が見られます。
手前の第一大臼歯も近心頬側根は手付かずですが、病変はありません。(病変がないのでわざわざ治療は私はしません)
この部位の神経管は道具が入りずらく治療が難しいので、このような治療になりがちですが、
患者さんとしては治療をしてもらっているのですから、見逃しなく治療はしてもらいたいですよね。
一般的に患者さんは治療する際、歯科医師が見えていると思われますが、
基本的に奥歯は殆ど見えていません、手の感覚と勘だけで治療を行っています。
*残念ながら今の歯科治療というのはそういったものです。
ただ、顕微鏡があったりすると一本の歯をサーチライトで照らし拡大視野で見ることができるので、根管の確認は可能となります。
ただし、見えてもこの部位を治療するには色々な道具と治療技術は必要になります。
原因が見えて分かれば、勝手に器材が治療してくれる時代になればいいのですが、たぶんそんな将来はなかなか来ないと思います。(そういったコンセプトの機械の研究開発は行われていますが、なかなか難しそうです)
治療は一回法で、根管治療+レジンコアまで
根管は手付かずで石灰化も起こっていなかったので、運よく根尖まで穿通&形成&消毒できました。
そこから仮歯を入れ経過観察
病変は小さくなってきています。
術後1年6か月
根尖病変は綺麗になくなり、咬んでも痛くはないそう。
患者さんは帰りがけに
「痛みがなく咬めるのは凄くありがたい」「歯はやっぱり大事ね!」としみじみおっしゃられていました。
根管治療は歯科治療の中でも細かな治療で得意・不得意が出やすいので
もし神経の治療となってしまった際には根管治療が上手な先生がいいと思います。
保険治療は「質」に関しては基本的に問われないので、神経管1本取り残そうが問題無く保険請求が行われ、結果後で痛みが出てしまい再治療が必要になることもあります。
特に小柄な女性はホント道具が入りずらく治療の質が落ちることが多いと感じます(>。<)
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