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EEデンタル こだわり: 2025年3月アーカイブ

頑張ったらOK!?

毎日診療していると、「えぇ~、これでいいの!?」というケースにたまに遭遇します。

 

今回のケースは60代の患者さんで治療をして欲しいとのこと

レントゲン

2025 EEdental UER (1).jpg

左下6は歯根破折により抜歯と判断

少しびっくりしたのが左下7の赤丸部分

正直どういう理由でこうなったのかが理解できませんでした。

 

歯茎の中、骨の辺りまでえぐる様にけずってありそこは空洞。。。

 

いやいやいや、見えないのにこんな治療しちゃダメでしょ!と思うのですが、

歯科医師は頑張ってやった結果がこうならお咎めなしという非常に恵まれた立ち位置

 

ただ、自分の歯がこんな事されたらたぶん怒りますし、何でこういう結果になったか聞きます。

*訴訟まではしませんけど、問いただします。

  

患者さんは左下を抜いた後、部分入れ歯にしたいとのことでしたので、左下7はきちんとやり替えた方がいいと説明させてもらいました。

 

電気メスを駆使して、歯髄保存も行いました。

2025 EEdental UER (2).jpg

レジンで縁下からビルドアップして、その部分はレジンマージンで形成 

  

30~40年前の顕微鏡のなかった時代なら仕方がないよね・・・

だと思いますが、現代において歯を残したい患者さんニーズを見事に裏切る治療ならやらない方がいいと個人的には思います。

治療した先生は、他の歯科医師に紹介するという極々当たり前の選択肢は持った方がいいように思えます。

  

 

この後、痛みが出ないか仮歯で1~2ヵ月経過をみてゴールドクラウンを入れて行く予定です。

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フロスか歯間ブラシか使ってね。

患者さんは40代女性 全顎検査でレントゲンを撮ると

右下第3大臼歯の銀歯の下と第2大臼歯の遠心目に虫歯が見られます。

ただ、気になるのがレントゲンにも映る大きな歯石(黄色〇内の三角形の白い点)

2025 EEdental TOR (1).jpg 

定期検診に行っているにも関わらずここまで大きな歯石にしてしまっています。

また長く歯石が付着しているようで、その下の骨も歯周病で溶けてきてしまっています。。。

  

この歯と歯の間は歯間ブラシやフロスを入れないと汚れはずっと貯まる一方で、長年の蓄積でこのような大きな歯石が形成されます。

ですから、私は患者さんには1日1回でいいから歯間ブラシかフロスは入れるように説明しています。

 

奥歯の歯石は裸眼では殆ど分かりません、顕微鏡でも分かりにくいのでレントゲンを撮る必要があります。

患者さん的に言えば定期的にメンテナンスに行っていればきちんと取ってくれていると思ってしまうと思いますが現実こんなものです。

   

患者さんには虫歯の治療の際に取れれば一緒に歯石も取りますと説明  

2025 EEdental TOR (1).jpg

*歯茎の中の歯石なので麻酔をしないと痛い場所です。

 

術後 

2025 EEdental TOR (2).jpg 

虫歯&歯石、綺麗に治療出来たと思います。

  

個人的には、こういった歯石を見つけ取れるのであれば定期検診も意味あると思いますが、

こんな大きな歯石を無視されるメンテナンスなどはあまり行く意味ないなと思ってしまいます。

 

正直3ヵ月に1回行くメンテナンスなどは中等度以上の歯周病の方ぐらいでいいと思います。 

虫歯の為の健診なら6~12ヵ月に1回行くぐらいで十分だと個人的には思っています、

はっきり言って3ヵ月に1回メンテナンスに行っているような歯科医師は殆どいないことが、その答えだと思いますよ。

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分割抜歯(トライセクション)1か月後

ちょっと前にブログにさせて頂いた分割抜歯 

 

術後1ヵ月のレントゲン

2025 EEdental SUY(6).jpg

 

術後1か月後の口腔内

2025 EEdental SUY(7).jpg

*白いのはラフ形成した削りカスが歯肉についているだけです。

術後1ヵ月としては順調に治っていますので、仮歯を入れて咬めるようにします。

  

個人的な意見では分割抜歯して問題を起こすことが多いのは分割断面の凹凸

分割抜歯は顕微鏡下(低倍率)で歯をカットして、中倍率でカットした面を音波で慣らし段差を出来るだけないように作っています。

後、クラウンは歯肉にくっ付けるように多少オベイト状に製作していますが、分割面に歯ブラシは当たりませんが、個人的な経験では歯肉の問題が出たことはありません。

むしろ分割抜歯でダメになることが多いのはやはり破折になります。

 

仮歯のまま生活してもらい6ヵ月予後でレントゲンを撮って行きます。

 

今回のように第一大臼歯は近心頬側根が破折などでダメになることがたまにありますが、

速い段階できちんと分割抜歯したものは意外と長く使えています。

*15年ぐらい持っているケースもあります。

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新種のクラウン!?

先日初めて見たクラウン

2025 EEdental P.jpg

何これ!?仮歯!? と思ってしまったのですが、

   

検索してみるとどうやら保険適応を受けた「PEEKクラウン」因みにこの状態が本歯みたいです。

 

PEEKは2018年にカルフォルニアでこんな材料あるよとは聞いていましたが

LA RDT(レジスタードデンタルテクニシャン)ツアー - EE DENTAL_Blog

まさか、こんな所で出くわすとは。

 

 

世界的な金属の高騰で採算が取れない為、金属(銀歯)を使えなくなってきており代用材料として

この材料が選択された訳ですが、

 

歯科医師でこの材料自分の口に使う先生っていますかね!?

  

個人的に【良い材料】とは、「昔から使われてきており歴史のある材料」だと解釈しています。

歯科の場合「新しい材料・新しい治療が直ぐに最良になることはあまりありません

 

 

2019年に書いたブログですが、

歯科保険治療 - EE DENTAL_Blog 

結局、物価上昇率に対しても治療費の値上げがないまま来てしまい、衰退していくしかない歯科保険治療です。

  

保険治療も大変な時代に入ったなと思います。

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