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歯内療法日記: 2017年12月アーカイブ

認知され始めた『歯内療法専門医』!?

こんな田舎でも認知され始めたのでしょうか?

『歯内療法専門医』

ここ2カ月「根管治療希望」の患者さんがかなり多いです(・д・)ノ

 

後、今年になって急に増えたのが、歯科医師の先生からの紹介

隣町のある先生なんかは、

「ウチではこの歯は無理です、残したいなら、愛知学院大学かEEデンタルへ行って」

と話され患者さんが自費専門のEEデンタルに

(ブログに症例がたくさんあったからということでした)

 

 

歯内療法専門医は難しい歯を残す専門です。

インプラントの先生なんかには「のこし過ぎ」とまで言われますが残せる歯は残します(笑)

  

 

今年最後のケース

2017 EEdental YOT (1).jpg 

歯と歯の間に問題があるようで歯ぐきが腫れています(★。★)

 

根管治療をしてみると歯に穴が開いておりパーフォレーションを起こしていました。

2017 EEdental YOT (2).jpg

治療回数:2回 パフォリペア

 

腫れも無くなり

2017 EEdental YOT (3).jpg

2年後にはびっちり骨も出来てくれています!!(・ω ・)v

   

 

快適になったと思っていた所に 

  

「また腫れました・・・」

と、 

2017 EEdental YOT (4).jpg

問題ないと思われていた奥歯にまた問題が・・・

 

この歯も残す治療を行い

2017 EEdental YOT (5).jpg

根分岐部にビッグパーフォレーション。。。

*樋状根に太いスクリューピン3本も入れればそら穴開きますわな( ̄O ̄;)

パフォリペア含め綺麗に治療できました!

  

さて、今回の歯治ってくれるか!?

 

この後経過観察をしていきます。 

2017 EEdental YOT (7).jpg

歯科医師用レントゲン

2017 EEdental YOT (6).jpg 

今年は非常にパーフォレーションリペアの多い年になりました。 

  

上手く行ったケース、上手く行かなかったケース、色々経験して

自分なりにフィードバックでき、経験値を積めたと思います。

 

   

以下、根管治療で初診を考えられている方へ参考にしてください。

ざっくり言って、受診して頂いた患者さんの

8割が、治療対象歯、

2割が、治療不可能・抜歯

という感じです。

   

根管治療に簡単な治療はありませんが、難症例という部類のものも引き受けています。

    

通院回数はおおよそ2~3回が多いです。

(病変が大きなもの、膿がダクダク出てくる歯に関しては+αかかります)

 

 

EEデンタルでは根管治療後に「土台(レジン)」+「仮歯&クラウン・レジン充填」

まで行えます。

根管治療から詰め物・被せ物まで顕微鏡を使用します。 

*長期間問題ない歯を作るには根管治療後の土台・被せ物を隙間が無いように精密に作る必要があります。  

amamori.gif

雨漏りする家ではせっかくの基礎工事(歯内療法)が台無しになります。

 

それと経過を見る為の無料定期診断が2~3回あります。

 

 

今日で最後になります、1年間ありがとうございました。

 

来年もどうぞよろしくお願いしますm(_ _ )m 

(引き続きユルイ感じで頑張ります!) 

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やり直しの根管治療後の結果待ち 『待機診断』

根管治療の中でも細菌感染して大きく骨が無くなった(溶けた)

やり直しの治療(感染根管治療)は治療後すぐに上手く行くか分かりません。

 

なぜなら根管治療後感染が取れて骨が再び元の状態に回復するのに時間がかかるからです。

 

 

歯科医師の先生に紹介して頂いた、奥さんの治療の1年予後です。

術前時

2017 EEdental OYu (1).jpg

かなり大きく骨が溶けています。

また溶け方もかなりイビツな形をしています。

 

この歯は過去に2回根管治療がしてあり

今回が最後の保存処置(根管治療)となりそうです。

 

 

治療を行うと前回の治療で頑張って削り過ぎたと思われるパーフォレーション(通称:パフォ)

があり、その部分をリペアしつつ根管充填

2017 EEdental OYu (2).jpg

  

 

で、今日が1年予後 

2017 EEdental OYu (3).jpg

微妙・・・

 

患者さんは根充後から、腫れ・痛み・違和感なく生活出来ているということで

今回は待機診断として1年後のレントゲンで診断することにまりました。

 

 

根の治療後早い人だと1年でだいぶ大きく骨が出来上がってくれます。

体の治りは人それぞれ、また部位にもよって違います。

 

1つ基準を言っておくと、

術後から腫れた、また膿が出たは感染が取れていない証拠

で再治療(外科的歯内療法)が必要となります。

 

もしこれを読まれた患者さんで、治療後腫れた時などは1度早目に相談ください。

 

さて、このケースの1年後個人的には楽しみです。

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感染根管治療後の骨の治り方のスピードと「歯科医院選び」

歯の中に細菌が入り込み、悪さをし始めると歯を支えている骨にダメージが及び骨が溶けてきます。

やがて、徐々に症状が出始め、

・疲れると違和感が出てきたり、

・咬んだ後違和感が続く、

・疲れると重い感じがする、

・前歯だと鼻の辺りを抑えるとその部分だけ違和感がある

次第に

歯ぐきから膿が出たり風邪を引いて抵抗力が下がった際に大きく腫れたりすることもあります。

(*患者さんが気づけるのがこの時点)

  

この場合歯の中の細菌の駆除を行い、炎症を引かせます。

http://www.eedental.jp/endo.html  

が、一度溶けた骨はすぐには回復しません!

 

初診時に患者さんと話していると、治療後すぐに良くなるイメージを持たれていますが、

骨が溶けるには数年かかっていますので、治る時も数年かかり骨が出来ると思われた方がいいと思います。

 

今回のケースは40代男性、歯ぐきから膿が出る

術前時、歯根破折を疑うようなレントゲン所見

2017 EEdental UeY (1).jpg

*赤丸で囲んだ黒っぽい所が骨が溶けている部分です。 

 

根管治療を3回行い膿が止まったのを確認して根管充填
2017 EEdental UeY (2).jpg
   

3か月経過 腫れなどは出ていません

2017 EEdental UeY (3).jpg

*多少治癒傾向がでてきました。

  

治療後1年

2017 EEdental UeY (4).jpg

1年経過しても黒い影は残っています。

ただ、半分ぐらいに小さくはなっています。

   

治療後2年

2017 EEdental UeY (5).jpg

*ちょっと撮影角度がズレテいます(^^;) 

  

治療後4年

2017 EEdental UeY (6).jpg

だいぶ小さくなりましたが、うっすらと黒い部分があります。

ただし、患者さんは何ら違和感なく快適に咬めています。

  

この状況を失敗と見るか、成功と見るか非常に難しい症例です。

たぶん、他の先生が経過を見ずに1枚のレントゲンで判断すれば確実に失敗治療です。

ただ、術前から経過を見ている私からすれば再治療をするより待機診断をした方が良いという診断になります。

2017 EEdental UeY (7).jpg

 

 

歯科の現実に、

歯科は転院を繰り返すほど、余計な治療を行い歯が無くなります。

転院をすると、また新たな基準での治療スタートとなり同じ歯の治療を何度も繰り返します。

 

例えば、

A先生が80点の治療(←かなりハイスコアー)を行い

⇒多少気になるから転院

B先生が-20点の部分を指摘し「やり直しましょう」

⇒治療は終わったが、更に違和感・痛みが出てくるから転院

C先生に治療を見てもらう「これは50点だからやり直した方がいいね」

⇒治療しても治らないことを不審に思い治療中に転院

D先生「もう抜歯だね」

 

転院を繰り返す人の典型的パターンです。

 

ではどうすればいいのか!?

まずは『信頼できるかかりつけの先生を見つける』ことです。

また最高点を狙わないことです。(←ここ重要!)

 

歯科治療でコンスタントに70~80点が取れる先生は非常に上手な先生です(推測するに全体の2割ぐらいでしょうか)

95~100点コンスタントに取れるなんかミシュランレベルの三ツ星クラスですから全国に数件あればいい方でしょうね(←ネットでこういう歯科医院を探す人がドツボにハマります。そんな歯科医院探すより近所の歯科医院で歯磨き指導を定期的に受けた方が・・・)

 

特に歯内療法などは専門性で大きく結果が異なる治療

(保険治療の根管治療成功率は50%前後 専門医80~90%)

ですから、部分的にその歯だけ専門医を頼るのも1法です。


マニアックな話し短期予後は歯内療法に大きく依存

http://www.eedental.jp/endo.html 

長期予後(長期間安定した状態を保つこと)は支台築造・クラウンに大きく依存

http://www.eedental.jp/stayle.html 

*部屋の中をクリーニングしても雨漏りしてきたらすぐに汚れてしまいます。

ですから、土台と被せ物を精度よく緻密に作る必要があります。

 

+ 後は患者さんの歯磨きがどこまで上手に出来るか。 

  

 

歯の治療は突き詰めてもリペアの類ですし、小外科手術のようなものですから術後多少の違和感は残ることザラです。

また、歯の治療は何度も繰り返し同じ治療はできません。

 

はっきり言えば、

【接ぎ木・接ぎ木をして延命をさせているに過ぎません】

また、きちんと治療したら毎日きちんと歯磨きできないとすぐに駄目になります。

  

医科と異なり、歯科の治療基準は各歯科医院で大きくバラツキがでてきますし先生の得意分野でも大きく治療方針が異なります。

 

悪くなった自分の歯を長持ちさせたければ「保存科」「歯内療法」に力を入れている歯科医院

今ある健康な歯を長持ちさせたければ、「予防歯科」「歯周病科」でメンテナンス

歯を抜くことになれば、「口腔外科」

無くなった歯を自分の歯に近い状態で咬めるようにしたい「インプラント科」

baseball.gif

http://www.eedental.jp/treatment.html  

  

歯科も細分化されている時代ですから、全ての範囲に長けた先生は非常に少ないです。

ご自身にあった歯科医院を探すのは歯の寿命にも大きく影響しますからね!ヽ( ̄▽ ̄)ノ

 

 

以上、朝一の患者さんが電車が止まってしまいキャンセルになったので長文書いてみました。

(なんだかんだで一時間も書いているわ(゜д゜;))

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大きな根尖病変 外科的歯内療法

以前ブログに書かせてもらった患者さんが2年予後で来院されました。

 

大きな病変があり、歯ぐきの中の膿が原因で

昼から夕方になると必ず鈍痛に悩まされ、痛み止めがかかせない

2017 EEdental MaT (1).jpg

近医の先生に依頼を受けたのは左上の大きな病変の治療

右上にも側面に嫌な影が・・・

 

外科的歯内療法で左上1を処理して

http://www.eedental.jp/surgery.html 

左上2は通法の歯内療法

http://www.eedental.jp/endo.html 

治療後2年

2017 EEdental MaT (2).jpg

びっちり骨が出来てくれています。 

また、症状もほぼ無くなったとのこと!

*何故か右上2の部分も骨が出来てくれています(笑)

 

別角度

2017 EEdental MaT (3).jpg

別角度で撮影しても問題は見られません。

 

かなり大きな病変でしたがなんとか歯を保存することができました!(・∀・)ノ

 

大きな病変がある時、

口腔外科に行くのと歯内療法専門医に行くのでは大きく治療方針が変わります。

歯を残したければ、まずは歯内療法専門医に相談されることをお勧めします!

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下顎前歯 感染根管治療からセラミッククラウン

前歯を治したいという40代の男性患者さん

2017 EEdental AiH (0).jpg

レントゲンを撮ってみると

2017 EEdental AiH (1).jpg

歯ぐきが下がった歯の先には根尖病変が見られます。

 

この状態であれば一度きちんと根管治療してから被せ物を作る必要があります。

 

根管治療

2017 EEdental AiH (2).jpg

下の前歯は小さな歯なのですが、神経管が2本ある場合も多く

顕微鏡で手付かずの根管を治療

 

仮歯で経過をみて、病変も治ったことを確認して

2017 EEdental AiH (3).jpg

4本(下顎2~2)のセラミッククラウンを製作

 

レントゲン

2017 EEdental AiH (4).jpg

綺麗に治ってくれています!

*右下1・2は根尖病変もないので根管治療はしませんでした。

 

  

根管治療をどこまで精度良く行うかによってセラミックの寿命は変わってきますからね!ヾ(・∀・ )

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