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歯内療法日記: 2019年3月アーカイブ
やり直しの根管治療は難しい! 治療を繰り返さない方がいい理由
- 2019年3月23日 19:08
- 歯内療法日記
http://eedental.jp/ee_diary/2018/01/post-1706.html
ようやくセラミッククラウンを入れることができました。
症状も無くなり、咬めるそうです。
根管治療は2回、多くて3回しかできません。
次は抜歯となります。
根管治療/根の治療で困ったら早目に『歯内療法専門医』
を頼った方がいい場合もあります。
根の治療はホント難しいですし、奥が深い治療です!d(・ω・)
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外傷歯⇒外科的レジン治療後 + 根管治療(Per)×2
注意:)今回のケースは完全にトライケースです。
副題:『外傷歯へのレジントライ!』
患者さんは30代男性
今回全体的に歯を治療したいという患者さん
術前時
神経が死んでしまっており歯ぐきから膿が出てきています。
またついでに前歯の歯並びも治したいという主訴でしたが・・・
数週間後。。。
自転車事故で前歯を折ってしまいましたと連絡が・・・
レントゲンを撮ってみると、
根に問題のなかった捻じれた歯は大きく3つのパーツに割れています。
2つ目のピースは丁度骨の辺りになっています。
ん~~~、どうしようか。。。
患者さんと話し合ってとりあえず全部抜く前に保存処置をトライしてみました。
大きな歯の破片を抜き電気メスで歯肉の処理をしながら顕微鏡下で見てみると
大きな破片の下にちいさな歯の破片がぽろぽろ出てきて、それをルートチップで1つづつ除去
止血をして、根管治療+レジンにてコアをビルドアップ(1回法)
波線の所からポロポロ小さな破片が出てきました。
外科後2本の根管治療を行い半年仮歯で経過観察
膿、歯ぐきの腫れなどないか確認を行い半年後のレントゲン診査
2本の膿が出ていた歯の膿も止まり、レントゲンでも病変は骨も出来てきてくれています。
そして問題の歯ぐき
6カ月患者さんによく歯ぐきを磨いてもらい腫れないか経過をみました。
下の写真は印象前の歯肉の状態 口蓋側は全てレジンマージンです。
(というか、骨の上の歯根からレジンで作っています。)
患者さんには歯磨きを油断すると腫れてくるとは説明をしていますので
かなり頑張って歯磨きをしてくれています。
前歯の経過
こんな感じ!
セラミッククラウンSet時のレントゲン所見
順調に経過しております。
側切歯の大きな病変レントゲン
今の所良い感じじゃないでしょうか。
術前時の病変もかなり大きかったので、もうしばらくレントゲンで経過を追っていきたいと思います!
注意)基本的にこんな外傷ケースは私の専門外ですので・・・(・_・;)
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歯が折れていると思ったら。。。(歯根破折)
- 2019年3月15日 09:17
- 歯内療法日記
【お知らせ】
3月16日~20日までお休みを頂きます。
メール・電話の連絡は21日以降とさせて頂きます。
歯内療法を専門でやっていると
・治療中だが痛みが取れない
・先生に抜歯しかないと言われた
・歯ぐきが腫れ、膿が出てくる
などの患者さんが多くおみえになられます。
なかでも厄介なのが『歯根破折』
私は根の先だけに病変があれば、
「残せるかもしれないので根管治療してみましょう!」とお話しますが、
レントゲンで歯の側面に影があるような場合は、
「折れているかもしれないけどやる!?」
「もし1回目の治療で破折線が見つかったら治療費5万頂いて治療は終了になります」
とお話します。
*基本的には破折歯の接着修復はお勧めしていませんしやりません!
今回の患者さん
60代女性 昔治療した歯が腫れ膿が出てくると
レントゲンを撮ると
根尖病変が2つ見つかり、奥の歯は太い金属の土台+側面に影があり
「手前は大丈夫だと思いますけど、奥の方は折れているかもね・・・」
と説明
今の所、残念ながらレントゲンやCBCTでも破折線を診断することはできません。
患者さんはなんとか残したいのでトライしてみたいとのこと
治療1回目:被せ土台を外すと・・・
破折線などは見つからず、過去の治療で歯の側面に穴が開けられており、
そこから感染が外に出て側面に病変所見があり、折れたような所見になっていました。
治療をさせてもらい5カ月後のレントゲン
膿も止まり5カ月後のレントゲンでは骨の回復傾向も見られます!
初診時にレントゲンで折れている可能性はお話させてもらいますが、こんなことあります。
再根管治療は前の先生が起こしてしまった医原性の問題を解決しないといけない場合もあり、
可能であれば専門医を頼った方がいいと思います。
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根管治療後の土台と被せ物の精度と予後の関係
- 2019年3月 8日 09:09
- 歯内療法日記
基本的に私は、セラミッククラウンに関しては基本1本ずつ入れますが、
たまに5~6本繋がった被せ物を見ます。
(だいたい昔治療した歯が多いです)
決まって言えるのは、被せ物と歯の間に隙間がある。。。
この1mm以下の隙間を毎日磨くのも大変です。
個人的には何で繋ぐのか!?と少し疑問に思います。
1本の被せ物の適合を合わせるのも難しいのに、5本の被せ物を適合よく入れるなど・・・
歯周病で歯が揺れる人やブリッジなどでは仕方がありませんが、
20代、30代、40代の方であれば連結冠は出来るだけ避けた方がいいと思います。
基本的には歯内療法専門医なんですが、顕微鏡治療も行っているので、
コアの詰め方、被せ物の精度も気にいています。
何故か!?
私見ですが、
根管治療の短期予後は根管治療の「質」
根管治療後の長期予後は土台(コア)の「質」、被せ物(クラウン)の「質」
http://www.eedental.jp/stayle.html
だと思っています。
家の内装を直して、綺麗にワックスがけまでしても
雨漏りしていたらスグに家が傷んでしまうことは想像できますよね。
それと同じで根管治療後の細菌感染を防ぐ
1つ目の防御壁が土台
2つ目の防御壁が被せ物
なんです。
ですので、
EEデンタルでは1つ目の防御壁である土台まで根管治療後に作らせてもらっています。
個人的に、土台は非常にこだわって作っているつもりです。
大まかにいうと、土台の【形状】と【隙間】がないように詰めるの2つです。
これを細かに書くと、
・感染防止の面から根管充填後即日に直接法を土台作る(最近は根充確認のデンタル撮らずにそのままのラバーでコア作ります)
・歯頚部からの感染防止で根管口から2mm下にGPを止め、根管からレジンで立ち上げる
・コアの接着の際のボンディング・エアーブロー
・収縮量の低いレジン(SDR)を10回以上に分けて積層充填(昨日のケースは14回に分けて積層していました)
*ディアルキュアタイプの収縮が大きなコア用レジンは隙間が・・・気になります。
・全て顕微鏡下で治療を行う
・大臼歯にはフェルールが無くてもほぼファイバーなし
などなど、
歯内療法専門医ですが、レジンの専門でもあるので、レジンの知識をコアに落とし込みます。
最初の前歯の患者さん、
歯科医師の先生からの紹介で根管治療だけ担当させてもらいました。
根の先に根尖病変 + ファイル破折
レントゲンでも被せと歯の隙間が映ってきています。
この歯を治療させてもらい
1年後の検診時のレントゲン 病変も綺麗に治っています。
かかりつけの先生に、クラウンはお任せして、
1本ずつ素晴らしい精度で綺麗なクラウンが入っています!d(^_^ )
根管治療だけ歯内療法専門医に頼るのも1つの選択肢かと思います。
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痛みと続く治療で悩んでいた歯の根管治療から7年
- 2019年3月 7日 09:11
- 歯内療法日記
昔治療させてもった歯のレントゲンを撮らせてもらいました。
患者さんは神経の治療をして、クラウンを入れたのですが、
「痛くて咬めない・・・」
再び再治療をするも1年近く根管治療の日々
でEEデンタルへ
ごりごりやっていた為か根尖は大きく開き本来の神経管と違う場所に穴が・・・
で、治療をさせてもらい7年後
レントゲン
問題なく経過をしております。
また1本奥の歯にも問題があったので同時に治療させてもらっています。
昨日の初診患者さんにも1年近く根管治療をして、もう駄目だから抜歯と言われた
とおっしゃられていましたが、
根管治療は専門性が非常にものいう分野の治療になりますので、
半年同じ歯を触って治らなければ、転院した方がいいと私は思います。
http://eedental.jp/ee_diary/2013/09/post-843.html
私は歯内療法を専門としてやっていますが、半年かかるという歯は非常に稀です。
むやみやたらに治療を繰り返しても抜歯に近づくだけですから、
根管治療だけでも専門医を頼った方がいいでしょうねd(^_^ )
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