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EEデンタル NEWS: 2019年8月アーカイブ

お知らせ

10月の初診患者さん枠も一杯となってしまった為

新規初診患者さんのご予約を11月からとさせて頂きます。

(11月は8名の患者さんを予定しております) 

 

ご迷惑おかけいたしますが、よろしくお願いします。

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歯科保険治療

保険治療を辞めてしまってしばらく経ちますが、

私が歯科医師になった頃と今の歯科保険治療の状況はだいぶ違ってきていると感じます。

 

私の感覚ですが、

  

まず1つに、

患者さんのニーズが大きく変わった。

歯の痛みを取りたい⇒自分の歯を残したい

  

歯科医院側、

何十年も変わらない治療費で利益が殆ど出なくなった。(やり直しの治療など完全な赤字)

歯科医院の増加とともに、経営リスクだけが大きくなっている。

(とは言え歯科医師の失業率は他の業種に比べればかなり低いです)

    

歯科環境

・虫歯の数は極端に減っている(12歳のDMF)が、歯科医院の数はあまり減っていない

⇒患者さんの奪い合いが激しい(需要予測が外れている)

・治療費は据え置きだが、歯科用器材・材料の値段が上がっている。(金相場も私が歯科医師になった頃の4倍の価格に)

材料メーカーは企業ですから年々売り上げを増やす目的があります。

この企業の利益に比べ歯科の売上上昇が殆どない為じり貧になっているのだと思います。 (治療単価が上がらず原価だけ上がっている)

 

治療の質

今も昔も殆ど変わらない(保険歯科治療の殆どはやり直しの治療の繰り返し)

相対的に見て、世界のレベルが上がり何も変わらない日本は没落

(確実にアジアなどの治療レベルが上がり、日本のアドバンテージは無くなってきています)

今は中国の方が治療費高いですし、ある面「治療の質」は【治療費】に比例します。

 

設備

世界的に見てもクリーンな環境ででCBCT、マイクロの普及率は世界一

⇒ただ、『治療の質』は。。。 ← 悲しいかな「歯科治療は設備ではない」ことの証明を日本がしています。

「モビルスーツの性能の違いが戦力の決定的差ではないと言うことを教えてやる」byシャア   

  

歯科医師会・国

昔:「保険治療で全て治療は受けられます」 ⇒ 今:誰もこんなこと言わない

昔:混合診療禁止 ⇒ 混合診療はグレーゾーン(黙認)

今も昔も歯科医師会は保険治療ベースの考え方に固執、国も保険歯科治療費を上げるだけの財源がない。 

2000年保険歯科医療費2.5兆円 ⇒ 2018年 2.7兆円 ほぼ横ばい

(2000年 国民医療費30兆円 ⇒ 2018年 42兆円 40%増)

   

マスコミ

風潮としては今も昔も『歯科いじめ』

後、エビデンスの薄いセンセーショナルなものばかりテレビに取り上げる(視聴率の為とはいえ。。。)

「パーフェクトペリオ」、「ヒールオゾン」、「3Mix」ってどうなった!?

取り上げたのなら結果を検証しなさいよ!と思います。 

 

今、私が思うこと

正直、私などは理想の治療を追い求め、やりたいことを行うと赤字になるので保険治療から撤退してしまいました。 

  

外の人間からするともう歯科医院側の負担で頑張るのはそろそろ限界では!?

 

特に「自分の歯を長持ちさせたい」というニーズは対応出来ないと早目に言わないと

裁判で敗訴ケースがこれからどんどん増えてくると思います。

 

ここ20年で日本の歯科はどれだけ進歩したのでしょうか!?

顕微鏡、CBCT、MTA革新的な器材・材料は出てきていますが、

虫歯の治療本数、感染根管などの再治療本数が減ってきているという結果は出ていません。

  

 

以前ある先生がおっしゃっられていましたが、

保険治療は「薄めたスープ理論」です。

例えば海外の虫歯治療費300ドル(30000円)を日本では3000円で受けられます、

ですので、この場合1/10の治療費で海外の10倍希釈となります。

  

日本では皆が餓死しないように、皆に行き渡るようにスープを希釈して希釈して配分してきましたが、

ここまでくるともう薄め過ぎのスープでもはや「水 !?」という感じかと思います。

 

「自分の歯を長持ちさせたい」ニーズは、

言い換えると【美味しい希釈前のスープで自分のお腹を一杯にしたい】と同じなんです。

このニーズが極端に増えてきているのに提供しているのは薄めたスープではクレームも出ます。

 

    

結局、物価上昇率に対しても治療費の値上げがないまま来てしまい、衰退していくしかない歯科保険治療です。

まずは国民に歯科の置かれた状況を理解してもらい、出来ることと出来ないことを明確にした方がいいと個人的には思います。

これだけグローバルになった現代において、日本だけが治療費1/10以下で結果を出せる訳がありません。

(iPhoneだって、日本だけが1/10で買えている訳ではないでしょ!?)  

 

最後に、

これでも日本の歯科医師はそうとう頑張っていると個人的には思います。

保険治療という国の下請け産業は限界に近いことは確かですが、

自費診療という市場がある限り、歯科産業は斜陽産業ではないと私は思っています。

 

 

以上、最近思うことでした。

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お知らせ

1点目

新規初診患者さんの受付を10月からとさせていただきます。

(10月は残り後3名となっております)

  

2点目

お休みを頂きます。 

8月11日~13日 お盆休み

9月29日~10月1日 3連休

10月27日~11月4日 毎年恒例の「秋休み」

12月28日~1月6日 お正月休み

 

3点目

10月から技工料金見直しに伴い

『仮歯1万⇒2万円』 に変更させて頂きます。

 

4点目

10月から消費税10%に変わります。

 

以上になります。

よろしくお願いいたします。

2019 EEdental OM.jpg

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