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生活歯髄切断後の出来た膿の袋(感染根管処置)
- Posted by: eedental
- 2011年10月14日 12:32
- 歯内療法日記
- 歯内療法専門医 ラバーダム マイクロしコープ 感染根管 抜髄 顕微鏡歯科 レジン治療
ブリッジをやり代えようとすると、一番奥の歯の先に病変が・・・
どうやら歯の神経の上だけを取る『生活歯髄切断』を行ったようです(><;)
赤丸の『黒い部分=膿の袋』
『生活歯髄切断』とは、神経の全部を取らず一部を除去する方法です。
図
シンプルな形態の上の神経を削って「取る」、
治療が難しい複雑な下の神経を「残す」治療
うまく行けば下の部分の神経は生きたままです!
この方法のメリットは
・歯の神経が部分的に残せる
・歯の先端を触らないので破折のリスクを減らせる
これが成功しているケース
実はデメリットが非常に大きく
・石灰化が起こった後病変ができると再治療が極端に難しくなる
・もしくは再治療出来ず「抜歯」という選択に・・・
アメリカなどでは、根の治療費が払えない患者さんが行う方法とも聞きました。
ただ、
治療が失敗して感染根管(膿が貯まる)になると一般の歯科(GP)では対応できない状態になっており、そういった治療難度の高い患者さんが歯内療法専門医の歯科医院に紹介されてくるとも聞きました。
(逆に治療費が高くついています)
この方法は小児の歯や幼若永久歯には適応症になりますが、
成人では失敗することがあり後で大変になることもあるのでこの治療は、あまりお勧めできません。
最初の生活歯髄切断が上手く行かなかった患者さん
術前 ⇒ 根管治療1年後
幸いなことに綺麗に治ってくれました!((((・ω・)ノ
ただ、この歯の1本の神経管は石灰化が進んでおり、一か八かの治療でした。
因みにCTは撮っていません(笑)
まぁ、駄目なら意図的再植術で治すつもりでしたがヽ(・∀・)
因みにEEデンタルでは成人の「生活歯髄切断」は行っていません。
成人の場合予後が良いというイメージがありませんので・・・
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