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Vortex Blue Rotary Files 「今のボルテックスブルーの勘所」 抜髄根管治療

初めに:追記

最新:2013年版ボルテックスブルーの使い方はこちらを

X-スマートを用いたボルテックスブルー操作(Vortex Blue Rotary Files ) 2013年版 穿通・根管拡大

http://eedental.jp/ee_diary/2013/06/-vortex-blue-rotary-files.html

 

 

 

2012年版

ブログにボルテックスブルー」のことを書いたら4人の先生から問い合わせがあったので今の私なりの考えを

EEdental T.jpg

1、術前

2、ボルテックスブルー形成後

3、正放線投影(正面)

4、遠心投影(横から)

 

神経を取る道具のことをファイルと言い、

K.jpg

こんな感じの色とりどりの道具を『ファイル』と言い根管治療の際に使用します。

(私はレジン治療でも使用していますが・・・)

 

写真は治療した歯の難易度が高く、24本のファイルを使用しました。

この写真だけでだいたい1万3千円。。。

 

ファイルは消耗品で数回〜10回ぐらい使用すると捨ててしまいます。 

(海外の専門医の先生は1回使用して廃棄する先生もおられるとのこと、私が再利用するから「くれ!」とも思ってしまいますが・・・) 

 

このファイルステンレス製のもので100〜250円ぐらいニッケルチタンと言う形状記憶のもので1000〜2000円ぐらいと結構なお値段なのです。

例えば保険の根管治療は2回目以降300円ですから、医院側としては、出来るだけ 少ない本数で治療出来た方がコストもかからずありがたい訳です( ・▽・)

 

患者さんサイドから見ても、できるだけ少ない本数で仕上げれた方が時間もかからずすみます。

 

では写真のように24本使用していたケースが最近は何本になったか!?

 

大体4〜5本!

 

いや、いやそれはないでしょう!

 

いやいやそれが・・・

根管形成に至っては2本で出来ます(^-^)

 

ニッケル・チタン2本+ステンレスのファイル2本で形成ができました。

CI25.jpg 

なかなか良い感じの形成ができました!(一番右の白い部分が削った所)

 

最初

ボルテックスブルー 06テーパー #15

を入れ、入る所まで形成をします。

その後・#08Kファイルを押し込み(*)穿通させます。

*「Kファイル押し込みの法則」ですペントロンセミナーで解説します、

知ってしまえば誰でも簡単に出来きます。   ねぇ、大尉!

 

その後、

・ボルテックスブルー 06テーパー #15

を入れると、あら不思議根の先端まで穿通・拡大が!

 

その後、#15の根尖は拡大不足なので、

ボルテックスブルー 06テーパー #25

で歯の中をもう少し削り、最後にKファイルの#30で根の先の形を整え

 

はい、形成終了〜!( ̄∀ ̄)

(その後、歯の中の洗浄をチマチマ20分近くするんですけどね・・・) 

 

 

第2大臼歯の3根管形成で、大体7〜8分

*太い根管の場合はもう1本ニッケルチタンを使用します。 

 

まぢでラク!°+( ´∀`)b°+

 

本来 ニッケルチタンファイルと言う道具を使用する前には

最初に細いファイルを一度通してから行うというのが大原則でした。

 

ただ、この細いファイルを一度通すと言うのが非常に難しく技術差の出る部分でした。

私は、勤務医時代診療後に毎日1年半近くこの練習を22時過ぎまでしていました。

(やり過ぎて医院のストックしている歯が無くなり怒られたことも・・・)

 

私が今感じているのは、この穿通操作のステップが無くなれば、

歯医者の間の技術差というものは減ってくるのでは?と思います。

 

ただ、ラバーダム(ゴムマスク)、隔壁(歯の補強)、仮封(仮蓋)の方がよっぽど重要なので、これをしての話ですよ(・ω・ )

 

デメリットも確かにあります。

・機械で全てやってしまうので、根管の方向、軸が分らない。(この改善策を探しています)

なので最後の根尖形成のファイルを入れる時にやりずらい!

・大きなレッジがあるような感染根管は、そのレッジをハンドファイルで修正する必要があり、従来型のエンドと同じになる!

(ボルテックスファイルは他のNi-Tiとは違い、簡単にベンディングできるので、ストッパーを付けハンドファイルとして使用することは可能です) 

・細い根管でファイル破折を起こすとファイルの除去がしにくい! 

(04テーパーは細すぎるので危険) 

などが今感じているデメリット部分です(> <;)

 

 

 

先日、オヤジにも、

私:「ボルテックスいいよ! 数本あげるから使ってみたら!?」

その日診療終わりに二人で練習して、

 

数週間後

オヤジ:「もっとくれ!」(゚Д゚ )

 

私:「海外通販で買え! 」(゚Д゚;)

今日なぜか、通販会社のスマイルUSからウインナーの詰め合わせが送られてきました(笑) 

えっ、ブログに書くとお歳暮が貰えるシステムの会社なのかな!?(゚Д゚ ) 

 

 

と言うのが今の私のボルテックスブルーの感覚です。

 

後、トルクと回転数も気を付けてくださいね。

マルテンサイトで滅菌することによりニッケルチタン内に入った歪が少し回復するようなので、理論上は使った度に滅菌をかけた方がファイルは長持ちすると思います

 

GT-Xとは違い、結構削れるファイルなので、ファイルの先端を使わずにファイルのテーパーで根管の上部から形成するイメージの方がいいと思います。

ボルテックスが入らない根管は、通法通りのハンドファイル穿通から

(レントゲンで根管が見えるようなケースはほぼボルテックスだけで穿通可能です 上顎前歯はたぶん90%) 

 

私もいつも新しい道具は手探りなのでしょっちゅう考え方が変わりますので、参考程度にm(_ _;)m 

 http://eedental.jp/eeblog/2012/06/post-545.html

 

今現在のお勧めファイル

*穿通目的の場合は

・#15 テーパー6 長さは21mmと25mmがあればいいと思います。

 

*それとボルテックスで拡大までしたい先生は、

・アソートセット#15〜#40 テーパー6 21mm、25mm

でしょうか。

 

ボルテックスの#15 テーパー6の後にプロテーパーのF1で形成もお勧めですけどね!ヾ(`ゝд・)ゞ2本

 

ブキャナンセミナーで寺内先生に教えて貰ったツールなので、詳しくは寺内先生に聞いて下さい。(無許可)

来年、ボルテックスブルーの開発者のベンジョンソン先生も来年、寺内先生の企画する「日米Endoサミット」で来日されるようなので、詳しくは本人から直接聞いて頂いた方がいいかと思います。

 

 

こんな感じでいいですか磯崎先生!?d(ゝω・`o)

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