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レントゲンから読み取る

レントゲン検査とは単なる白黒写真であり、血液検査のように数値で出るものではありません。

レントゲンは本来白っぽくないといけない場所が黒く映っていたりと、正常所見から逸脱した場所を探し病気の予想をします。

ですから、術者の読影能力が直結するものです。

例えば、同じレントゲンを見ても卒後間もない先生と30年レントゲンを見てきた先生では読み取るものも違います。

 

またレントゲンメーカーでも鮮鋭度に差があり、より鮮明に映るレントゲンの方が読み取れるものも多く診断の手助けになります。

 

EEデンタルは虫歯治療と根管治療をメインに行っているのでレントゲンには凄くこだわりを持ち、メーカーも嫌がるぐらいレントゲンの調整をしています。

(今はレントゲンもデジタル化しているのですが、ソフトである程度像の調整ができます。)

  

で、今回のケースは、虫歯の大きさを読み間違えたケース

 

患者さんは30代男性

1年前にレントゲンを撮っており、虫歯があるよと告知はしていました。

2025 EEdental MIA (1).jpg

顕微鏡で歯を見ても特に大きな虫歯のようには見えません。

 

私は虫歯を発見は、顕微鏡6割、レントゲン3割、患者さんの症状1割で見つける感じです。

ですから、虫歯の発見は顕微鏡がメインとなるのですが、この歯に関しては全く虫歯に見えずたまたまレントゲンを撮ると黒い穴があったので、「たぶん虫歯ありますよ」という診断

 

レントゲンを撮って1年後に患者さんから連絡があり、以前言っていた右上の奥歯の治療をして欲しいとの依頼

 

で虫歯を削ったのですが、イメージしていたより思いの外虫歯が大きい

削って行くと歯茎のかなり下の方にも穴が空いており、この時点でレントゲンを見返しまさか。。。

2025 EEdental MIA (2).jpg 

この紫色のラインが虫歯の場所!?

 

その後2か所神経が見え、セラカルにて直接覆髄を行いました。

 

で、術後のレントゲン

2025 EEdental MIA (3).jpg

紫色の部分とほぼ一致・・・

 

基本的になるべく最初の指針と処置に違いが無いように、顕微鏡&レントゲンはきちんとしているつもりなのですが、今回のケースは久しぶりに虫歯の大きさを読み間違えました。

 

普通ここまで虫歯が大きくなると、顕微鏡で見ると歯の色がグレーに見えたり、彩度が落ちたりしていて見逃すことはまずないのですが、今回の歯はもの凄くイレギュラーで歯の色が健康そのもの色をしていました。

ここまで虫歯が大きくなっても症状が出ないことはよくあります。

 

患者さんには動画で説明を行いましたが、今回の反省点は1年前のレントゲンで治療をスタートするのではなく、1年ぶりに来た際にもう一度レントゲンを撮るべきだったなと反省しました。

 

ホント虫歯の治療も発見も難しい。。。 (>。<)

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