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インプラント前に出来る治療

患者さんは30代女性

2023年にセラミッククラウンを入れ、最近近所の歯科医院へ検診に行った際に

「右上の歯を抜いてインプラントにする必要がある」と説明を受けた。

現在痛みがある時、無い時がある、歯の奥の方が痛い感じ、1月ぐらいに歯茎にフィステルができ今もある。

  

レントゲン

2025 EEdental OMS (1).jpg

近心頬側根(MB)と口蓋根(P)に根尖病変が見られます。

CTを撮ったのですが、口蓋根の根尖病変は上顎洞に接しているのは分かるのですが、病変の大きさがはっきりしません。ただ病変はあります。 

セラミックアンレーが入っていますが、適合は良い為3mmの穴を開け根管治療をすることに 

 

治療1回目

2025 EEdental OMS (2).jpg

 人工物を全て除去、MB2が出てくる。

過去の治療で口蓋根の根尖はかなり削られていました。

根の先はあまり闇雲に削らない方がいいと思うんですが・・・

根尖を削れば治る、貼薬剤を入れれば治るという間違った理解 - EE DENTAL_Blog

 

治療2回目 

腫れ痛みはなく、フィステルも無くなった。とのこと

2025 EEdental OMS (3).jpg

口蓋根と近心頬側根にはMTAを使用

 

口蓋根はガッタパーチャーとMTAが出てしまっていますが、

出さないように治療しても、入口1つ出口も大きな状態なのでどうしても人工物が外に出てしまいます。

 

今回のセラミックアンレー適合が良かったのと、中の治療もきちんとやってあるように見えたので

セラミックは外さず3mmの穴から治療を行い、その部分はレジンで蓋を作りました。

2025 EEdental OMS (4).jpg 

 

この後経過観察を行っていきます。

何とか病変治ってくれるといいのですが(・ω・;

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