人の体の法則
- 2026年1月23日 09:00
- 歯内療法日記
歯科も色々なデジタルツールが出てきていますが、
人の体の法則を変えるような目新しい革新的な器材・道具はなかなか出てきていません。
大昔から歯科治療は削って詰めての繰り返しになりますし、1000年前の人も今の人も体の法則というものは全く同じです。
個人的には残りの歯科人生を考えた時に、わざわざ最新のデジタルツールを追い求める必要はないかなと思っています。(頑張って残り20年)
デジタルツールって便利なのですが、アナログ機器に比べ定期的な入れ替えが必要で設備投資がバカ高い!のがネック
良い例がレントゲンであり、昔のアナログパノラマレントゲンだったら修理していけば長く使えていたのに、CTなどでは年々綺麗な良いものが出てきており10年もすれば完全に型落ちでパーツもなく買い換えになりますが、ざっくり800~1500万(高級車1台分)
またこの1000万の投資を回収するためにバンバンCTを撮り患者さんに被爆させて費用回収をするという悪循環
過去にも書いていますが、
根管治療出来るかどうかの判断でCT撮る必要ある!?
デンタルで診断して治療出来そうならCT撮れば良くないか!?
側枝なんて確認してそこまできちんと治療出来るのか!?
歯科医師が言うものなんですが、医療もある面商売なので仕方がない面はありますが・・・
個人的に設備投資でお金をいくらだしてもいいと思うのは
先に書いた「人の体の法則を変えるほどのインパクトのある商品」これになります。
今回のケース患者さんは40代女性
主訴の歯は左下7 親知らずを1ヵ月前に抜いた。
その後知覚過敏のような症状が出た。
左下7は歯が何度かかけており、レジンを詰めている。
レントゲン
詰め物の下に大きな虫歯が見られ、応急的に詰めたのかレジンが歯の形になっていません。
電気歯髄診断を行うと数値は「7」、神経は多少の反応はあるが殆ど死んでいると判断できる数値
*EEデンタルの歯髄診断機「0~10」までで正常な神経だと1~2ぐらいで反応があります。
私的に既に神経を残す時期は過ぎており、根管治療が必要だと説明を行いましたが、
患者さんからは治療の希望はなく終診
5か月後連絡があり、一度また診て欲しいとのこと
話を聞くと3~4週前から凍みるのが強くなり、2週間前に歯科医院で凍み止めの薬を塗ってもらったが1週前から痛みが出てきており、歯科医院で痛み止めをもらうも、その後痛みが顎の方に広がり抗生剤を貰って飲み始めた。
診査すると神経は死んでおり、CTでも根尖病変が確認できる。
よくある体のパターンなのですが、神経が殆ど死ぬと最後に大きな痛みが出て悪い場所を教えてくれることがあります。(残念ながら痛みなく死んでいく歯も多くあります)
また運が悪いと炎症が骨の方に広がり顎下部などが腫れてきます。
歯科治療は適切な時期に治療を開始しないと痛い思いをして治療しても予後も悪くなり良いこと1つもありません。
私はたまに原因が分からないような場合待機診断をすることがありますが、患者さんの判断からの治療の延長はあまりお勧めしません。
患者さんには今回の治療を逃すと今度は歯の保存が本当に難しくなることを説明し
治療スタート
この歯は2回法で根管治療+レジンコア+レジン充填まで
樋状根でした。
*ML根は途中で石灰化をしており穿通できず、たぶん早い時期に治療をスタートしていれば穿通出来たかも!?
術後1年のレントゲンを撮りに来てくれましたので口腔内写真も撮らせてもらいました。
術後1年1ヵ月 口腔内
*一番上の歯を治療させてもらいました。
問題無く経過しており、綺麗に残せて良かったです!
患者さんにも言うのですが、歯は自己再生能力は殆どありませんので一度悪くなった歯は悪くなる一方です。
ボールが坂道を転げ落ちるようなものです、ただ治療によってその坂道の傾斜を緩やかにして、落ちて行くスピードをゆっくりにすることは可能です。
*治療によって、更に坂道を転がるスピードが増す場合もあるので適切な治療を受けてください。
歯は毎日使うものなので、歯を長持ちさせたいのであれば、適切な時期に適切な治療を受けることをお勧めします!( ̄▽ ̄)~♪
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