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EEデンタル こだわり: 2021年2月アーカイブ
上顎第2大臼歯遠心縁下の歯石
- 2021年2月19日 09:04
- EEデンタル こだわり
今回のネタは専門外のことになります。
40代以上の方の全顎検査などを行うとたまに
上顎第2大臼歯(一番奥歯)の歯茎の下に大きな歯石があることあります。
この部位の歯石は磨き残しが原因です。
プラークがべっちゃり付いていることも少なくありません。
この部分はかなり意識的に歯ブラシを奥に突っ込まないと磨けません。
推測ですが、この部分の歯石は40代以降に多く見られるのであれば
20年近くの磨き残しがチリ積で堆積してできたのだろうと思います。
*このプラーク(汚れ)の状態であれば歯ブラシで除去できますが、歯石になると歯に付着するので歯ブラシでは除去できません。
キュレットという刃物で削って取ります。
毎回同じことの繰り返しになってしまいますが、
奥歯、特に今回のような一番奥は裸眼では確認することができません。
中程度に大きくなったものならレントゲンで確認するのがベター
ポツッと突起のようなものが確認できます。
個人的にこの部位には顕微鏡と、エアーのかけ方が有効で
顕微鏡下で歯茎をどかしながら歯石の位置を確認して、ピンポイントで除去します。
レントゲンで歯石が確認できるぐらいですから、
このような歯石は後から後から大量に出てきます。
顕微鏡下で歯石を取った後は、またレントゲンで確認
歯石が取れると突起が無くなります。
基本的に歯周病治療はしていないので、こんなことはEEデンタルではレアケースですが、
奥歯の治療の際に歯石があるとたまに歯石取りも希望されればセットで行います。
*基本、虫歯とセット治療になります。
個人的には歯石取りも盲嚢掻爬(当てずっぽう に手の感覚だけの掃除)ではなく
ピンポイントで最小限の侵襲で除去した方がいいと思いますねヾ( ' c _ ')
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奥歯の治療精度(メタルアンレー&インレー)
- 2021年2月10日 09:05
- EEデンタル こだわり
患者さんは40代女性 全体的な虫歯治療を希望
今回は右上のブロック
レントゲンを撮ると・・・
「。。。」
これは、ちょっと残念な治療痕が・・・
これで良しとする歯科医師の治療基準って・・・
1本ずつ説明すると
一番奥歯
歯の外型線に対して金属が大きく合っていない
銀の下に大きな虫歯がある(実際かなり大きな虫歯でした)
歯茎の下まで虫歯が進行している(歯茎の下の虫歯は極端に難易度が上がります)
*EEデンタルでは外科的レジンで対応しています。
こんな感じで歯茎の下の虫歯は処置しています。
次に奥から2本目の歯
入れたインレー(銀歯)と歯に隙間があり、そこから長期的に2次カリエスになったと推測
(術後1~2年ではこのような虫歯にはまずなりません)
患者さんには
歯茎の中の虫歯でかなり治療難易度が高いこと、神経を取る必要が出てくる可能性があることを
説明させてもらい治療スタート!
意外にも第2大臼歯は露髄(神経が出る)せずすんだものの第一大臼歯は露髄・・・
直接覆髄を行い、ゴールドアンレー製作
*現在症状はありません。
私は、歯髄保存のポイントは
可及的に象牙質を封鎖が大切だと思っているので、
レジンコーティング(削った面にレジンを1層詰める)をして象牙質を隠すことを行い
できるだけ短期間でフィニッシュさせています。
治療回数2回(2週間)ゴールドアンレーSet後のレントゲン
虫歯が非常に深く、骨の横まで進行していました。
2本とも歯肉に接する部分はレジンです。
縁上までレジンを盛り上げて、マージンラインをレジンで作ります。
*私の概念は【ベース=レジン充填】で印象前の最終形態をレジンで作ります。
従来のモサッと多めにベースして再形成は行っていません(非常に非効率でエラーが出やすいので)
2本とも虫歯は歯茎の下の骨の場所まで進行しておりましたが、顕微鏡下でギリギリ処置ができました。
*同じことは裸眼では10000%無理だと思います。
確かに保険治療では時間と手間がかけられない面はあると思いますが、
なるべくならきちんとした処置をしておいた方が歯を失わずに済みますよ。
歯科の場合「安物買いの銭失い」ならぬ「安物買いの歯、銭、時間失い」と最悪の場合なります。。。(・ω・;)ノ
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