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歯内療法日記: 2011年5月アーカイブ

外科的歯内療法(歯根端切除術) 切開

外科的歯内療法後6ヶ月予後で患者さんが来院されました。

 

術前のレントゲン

1.jpg

*被せ物は綺麗なセラミック

  +長いコアが入っています。

*根の先端には病変

  +変な歯根吸収像

 

 

 

この歯は外科的歯内療法の適応だと診断。 

 

 

手術後1週間の糸取の時の歯ぐき

術後1週間.jpg

傷が目立たないようにする為に極細(7-0)のナイロン糸を使用

(もう少し縫合練習しなくては。。。)

 

 

で、先日が6ヶ月予後の日

2.jpg 

おぉ〜、大分骨できてきましたねぇ!

 (赤丸の部分は骨が溶けて空洞化した部分です)

 

6カ月後の歯ぐきの方は!?

術後6ヶ月.jpg

切った所があまり目立たないように治癒してきてくれました

(狙ってしていますが、ここまで綺麗に行くと嬉しいですね(^〜^)ゝ)

 

 

反対側の歯も(こちらは通法の歯内療法+MTA)

3.jpg

綺麗に治ってきてくれました ♪( ̄ω ̄)v

 

 

 

 

 

  

1つずつの手技の『精度』を

上げて行きたいですね( ̄ω ̄)

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歯髄壊死( necrosis Pulp)

7月無計画に勉強会入れていたら大変なことに気が付いた院長です(ー△ー;)

(波乗りシーズンなのに・・・)

 

最近気になった1症例を

・虫歯が大きく神経の近くまで治療を行った歯

・神経を残す治療を受けた歯

などは後で神経が死んでしまうことがあります。

 

*歯科医が残す努力をしても患者さんの体がそれを拒絶することがあります。悲しいですけど事実です(TT;)

 

この時「痛みを出す場合」もありますし、「痛みが出ない」まま神経が死んでしまい(歯髄壊死)フィステルが出来て来ることもあります。

 

で、このような歯に共通することは、

歯の中で『石灰化』が起こり神経の治療が行いにくくなることがあります。

 

石灰化 : 例えると、元々神経の穴が水道管のようにある大きさの直径だったものが、ストローの管のように急激に細くなることがあります。

 

*掃除をしようとした時、水道管のように道具が入る場所はいいですが、

ストローのように細い管の中を掃除するのは「特殊な器具」を用いないと不可能ですよね。

また掃除するのも大変ですよね。

 

話を戻します (・∀・)φ

 

神経が保存できても(神経が残っても)、

前回の治療で神経付近まで削った歯は石灰化を起こし、

神経管に道具が入りにくくなり治療が難しくなることがあります。

 

今回の歯も。。。( ;′Д`)

esi.jpg

赤丸の部分は骨が無くなり膿が・・・

赤の点線部は神経管が細くなった部分

トンネル内に落石事故が起こった状態で道が崩れている(><;)

 

 

根管治療を行う際には別方向からもう1枚撮影して合計2枚のレントゲンで推測を立てるのですが・・・

 

2枚とも、

 

 歯竜「? 根管ないねぇ」 (・ω・;)

 

(この第一小臼歯は通常2本の神経管があるのですが、2本とも石灰化が起こっているようです)

 

こういった歯はどうするのか!?

外科処置(抜歯)!?(p・Д・;)アセアセ

 

 

 

外科も1つだとは思いますが、まずは通法の根管治療ですね(・O・)σ

 

migiue4.jpg

 

なんとか、2本の神経管の掃除ができました

(2本の白い線が神経を取った部分です)

通常の根管治療に比べると非常に難易度が高くなってしまっていました。。。

 

膿が出ていた歯なのですが、今後しばらくは経過観察していきます 。

(骨が少し炎症で無くなっているから)

 

こういった石灰化起こした歯って最初のアプローチが非常に重要になると言うか、

最初に根管(神経)を触らせてもらえるので何とか処置ができます(p・Д・;)

(私見というか私のブログなので「私は」として読んでくださいね。)

 

逆に言うと他の先生が一度触った歯は傷が入ってしまっており、さらに難易度が上がっているので、このように根管形成ができない場合もあります。

 

0.06mmの超極細ファイル(特殊な神経を取る道具)

でギリギリ攻めれる根管に0.2mmの傷(レッジ)があると、それはもう大変です...(´Д`;)...

 

神経の治療は非常に繊細というか、

0.1mm以下の非常に細かい単位で仕事をしています(⌒_⌒;

*日常では『0.3mm』となると非常に小さな単位なのですが、こと根管治療においては0.3mmは大きな単位になります。 

 

 

今回の歯も先端が0.06mmの#6から先端が0.15mmの#15、

後は、C+ファイル(←結構使える)でただひたすら

「チマチマ・ステップバック法」を繰り返して行ったのですが、一度歯の中に傷が入るとそこでジ・エンドな非常にスリルある治療(エンドドンティクスゲーム)でした(±∀±;)!!

0.06mmKファイル

⇒0.08mmKファイル

⇒0.10mmKファイル

⇒C+08ファイル

⇒0.15mmKファイル

⇒0・06mmKファイル に戻る

 

第一ステージは、

この繰り返しをただひたすら繰り返します。

無心で!(ー人ー)

 

 

今現在一番細い神経を取る道具というのが #6の0.06mm

ただこれ以上神経管が細くなられていると神経管の除去はそこまでとなります(><;)

 

生まれ持ってきた神経管が0.06mm以上に細くなっている場合はないので、治療後症状が出てしまった歯は積極的に神経を取るのも根管治療の成功率を上げるための1つのポイントになるかと思います。

 

 神経は残した方がいいのは事実です!

ただ固執して悪くなった神経を保存するとこのように難しい治療になることも多々ありますので気を付けてくださいね(」゜ロ゜)」

 

 

 

 

 

しかし、今回の歯は穿通に時間がかかった。。。(*□*;)

   

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はやり側枝か!(神経の枝の感染)

このレントゲン

sokusi.jpg

赤丸の部分が骨が無くなっている部分

ここまで病変が大きいと・・・(+ω+)))

 

口腔外科で犬歯を抜歯して手術。。。

と先生に言われたそうですil||li(つд-。)il||li

 

 

でもよく見ると『側枝』が原因っぽいような・・・

側枝とは神経の「幹」から出る神経の細い「枝」です。

 

今回の歯はその枝に感染が

「あるんじゃぁないかなぁ〜」と(゜Д゜;)

 

で根管充填してみると

sokusi (1).jpg

青丸が側枝の出口

 

やっぱり側枝かぁ〜。。。_(・ω・ )

(側枝だと思ったので、メチャクチャ洗いました)

*根尖は石灰化していたので開けれる部分までで根管充填

 

 

sokusi (2).jpg

 

 

出来ることは全てしたので後は。。。

 

 

 

 

 

 

待つ!!ヾ( ̄0 ̄)

 

自分的にはかなり治ってほしい症例です

(20代の女性ですし何とか・・・(>人<;))

 

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感染根管 これ、本当ですか!?

AAEのポスター発表で見たものを「ようつべ」で動画を発見!!

 

 

根尖病変の掻爬(かき出す)を根管内から行う時代ですか・・・

 

'

 

 

でもこの方法。。。

麻痺などのリスクが高そう(。´-ω・)

 

怖っ!!

 

ようつべのコメント欄の最後

『Apexumプロシージャを使用して6ヶ月以内に根尖病変の95%が治癒なったことが明らかになった。』

 

と、 「素晴らしいCM」が書いてありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな訳ないだろ。。。( 'ノω')コッソリ

 

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精製するだけで巨万の富のMTA(Mineral Trioxide Aggregate)

先日、殆ど使っていない携帯に連絡が入り

 

友人:「井野君、明日暇!?」

私:「何もしていませんけど」

友人:「家の修理をしているんで、よかったら・・・」

私:「よかったら・・・      波乗り後に行きますわ」

 

DSC02152.jpg

あまり波良くないねぇ・・・

  

 

じゃあ、大工の手伝いにでも( ̄へ ̄ )

 

 

 

そこで山積みのセメント発見!!

DSC_0077.JPG

 

「ん!?」☆(゚ω゚ )

 

「おォ〜、ポルトランドセメント!」

 

 

ポルトランドセメント

ポルトランドセメントに砂と水を加えて混ぜ合わせるとコンクリートになり、倉庫の床などに使用します。

 

 

友人:「何、井野君いるのか!?」

私:「いや、いらないんですかど。 これ1袋だいたい御いくら万円ですか!?」

友人:「問屋から買うと1袋450円だね」

私:「4、、、450円!?」(・д´・+)

友人:「昔からセメントの値段だけは変わらないな」

 :「因みにこれを精製したものが、歯科では1g:1万円オーバーです」

友人:「1g!?」Σ(゚Д゚;o)

私:「そう1g」(ー。-;)

友人:「やっぱり歯科治療は高くなるはずだわ」

 

1g:1万円の商品がこれMTA

DSC02161.jpg

 

ポルトランドセメント 25000g:     450円

MTA               1g:10000円

精製を行うと555555倍の価値がそこには生まれる!( ・`ω・)

 (正確には555555.55555...............倍 )

 

MTAはたぶんここ半世紀で一番のヒット商品だと個人的には思います。

企業は莫大な投資をして長い期間をかけて実験を繰り返して商品を開発しています。

 

企業もボランティアではありません、純粋に利益だけを追求します。

(当然ですけど^^;)

で、最近になり企業も保険材料として赤字になるものは自費材料として認可を得るようになってきています。

 

保険材料の第一条件は「絶対的に安い」です。保険治療費は海外ではあり得ないぐらいロープライスなので・・・(>。<;)

 

海外には良い材料、素晴らしい材料がまだまだあります。

ただし、安くはないです。

 

高額の商品が必ずしも良い訳ではありませんが、

多くの場合で良い材料は高いです(; ゜д゜)

 

 

 

でも10万倍以上の『値段』の差って凄いな(笑)

因みに海外では日本の半額でMTAが買えます。

(海外の商品は日本で買うと倍ぐらいします。治療費は海外の方が数倍高いのに・・・)

 

日本のメーカーでポルトランドセメントを精製して1g2000円ぐらいで保険適応で販売すれば・・・

凄く売れると思いますよ(*・∀・)/

 

 

 

 

 

ただし、莫大な投資が必要になると思いますけど.....((((*。_。)

  

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初診で来院される方へ 「初診の際の参考に」

初診で来院される方へ

 

初診日には治療を行っておりませんので注意してください

 

中には遠くから来ているのでその日に治療してほしいなどの要望もありますが、実際診てみないと、

・私で治療できるのか、

・どんな材料を使用するのがベターか、

・治療時間はどのぐらいかかるのか、

・患者さんの希望はどうしたいのか、

など分からないと治療のしようがないので当日の治療はしておりません。

 

ただし、応急処置が必要な場合は初診の時間内に応急処置は行います。

 

 

初診で来院して 頂いた際に問診表を書いて頂くのですが、そこの項目に

1、問題になっている歯だけを希望

2、全体を一度検査して話を聞きたい

3、先生と相談したい

と3つの選択肢があります。

 

根管治療や、すきっ歯などの1、2か所の治療希望の方

1、問題になっている歯だけを希望  を選んでください。

レントゲンを1〜2枚撮影してその日のうちに治療方針、費用などお話します。

(初診代:10500円のみです) 

 

3か所以上の治療を希望される方全体的に治したい方

2、全体を一度検査して話を聞きたい を選んでください。

この方は初診時に全顎検査(レントゲン14枚、口腔内写真、顕微鏡で口の中の診査・説明)を行い

次回30〜40分かけて診査結果をお伝えして、治療の希望を聞きます。

その後、治療計画書を郵送します。(治療部位、材料、金額が書かれています)

(初診代:10500円+検査代15750円 来院回数2回)

 

どうしていいか分らないと言う患者さん

3、先生と相談したい を選んでください。

最初に私が見せてもらって、1か所のみの治療にするか、全体的な検査をするか判断します。

(初診代:10500円 or 初診代:10500円+検査代15750円 来院回数2回)

 

後、全顎治療を希望される方は、治療に対しての希望を言ってください。

例えば、

1、白く治したい

2、見える範囲で白く、長持ちする治療がいい

3、もし私(患者さん)の口の中が先生(井野)の口だったらどう治すのか!?

4、予算を決めて優先度の高い所から治したい

など、

 

・「HPのどの治療を組み合わせると綺麗に見えるのか?」

・「ここは何の治療を行うと長持ちするのか?」

は考えなくていいです、私が考えます。

 

 

その他、セカンドオピニオン

『今の治療がどうなっているかを客観的に話をします』

注意)、必ずファーストオピニオンに一度帰って頂きます。

 

私の話を聞いてみた後、当院での治療を一度考えられる方は

1、問題になっている歯だけを希望  を選んでください。

 

 

以上初診の際の流れを書いてみました。

 

  

来院される際の参考にされてみてくださいヽ(>ω・)ノ

 

 

初診時には待合室で、5分ぐらいの簡単な問診表の記入と、

本人確認をさせていただきますので、免許証などを持参してください。

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