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自費診療専門の理由と開業の経緯: 2014年12月アーカイブ
EEデンタルが自費専門になった理由
- 2014年12月 6日 09:27
- 自費診療専門の理由と開業の経緯 | EEデンタル こだわり
最近、初診患者さんに
「自費の歯医者と保険の歯医者で治療した場合の違いは!?」
と立て続けに質問されました(;´・ω・)
保険の歯科医院でも自費の歯科医院でも歯科治療を行うことに変わりはありません、
支払方法が国の決めた金額(保険治療)か歯科医院の決めた金額(自費治療)になるかになります。
国家試験を合格すると、晴れて歯科医師登録して=自費診療医です。
卒業して、保険治療をできる歯科医師になる為には、
1、歯科医師が保険医登録をする
2、歯科医院が保険医療機関登録を行う
この2つをみたすと、「指定を受けた施設」で「保険医登録した歯科医師」が治療を行うと保険治療が行えるようになります。
指定の場所でない野球場などは保険医でも保険治療できません(´∀`;)
一応私は、歯科医師会の日曜・深夜の緊急当番があるので保険医登録はしておくように言われていますので保険医ではあります。
ただ、EEデンタルは保険医療機関の届け出をしていないので、保険治療が行えないようにしています。
それは何故か!?
私が理想とするものを追い求めようとすると何十年前に作られたか分からない保険のルールに従っていられません。
良い材料、良い道具の中にも薬事法の遅れで使えないものがあります。
(今はネットで個人輸入ができるのでありがたいです)
私の思う現代の歯科治療とは、
なるべく安全な良い材料で拡大視野下(顕微鏡)における診査・診断・治療
みたいなものですから、1日に診療できるのも4~5人の患者さんが限界です。
(外科医がお腹の手術を1日30件も出来ないのと同じです)
『保険治療より良い材料を使用しているから自費治療になります』
よく耳にすると思いますが、
私はこの意見には120%反対です。
歯科治療は材料の前に、治療時間、術者の慣れ・腕が大きく影響すると私の臨床では感じています。
材料の物性が素晴らしい=治療結果が良い にはなりません。
私の治療は自分の歯だったらどう治すか?を基準にしています。
条件:1、根管治療で歯を出来るだけ残してくれる
:2、神経を残すことを考えてくれる
:3、拡大視野で虫歯をなるべく取り残さない
:4、なるべく健康な歯を削らない
:5、ナチュラルな天然の歯のような雰囲気がいい
この5項目の3つぐらい合えばEEデンタルとマッチングします。
EEデンタルの場合、良い材料だから自費ではなく
きちんとした治療を行う為に時間を確保させてもらいたいというのが一番の理由です。
材料に関しては、私は保険の材料、自費の材料というくくりではなく自分が良いと思う材料を選び使用させて貰っています。
ですので、保険の材料内で治療を行うこともあります。
(保険と自費という区分で材料を分けることは日本だけであり、自費診療医には全く関係ありません)
例えば、根管治療
きちんと根の先まで探し、掃除して消毒、根管充填し封鎖性のよい土台をいれるには3時間近く(治療回数2回)かかります。
この根管治療は保険治療でも使える道具が殆どです。
(特殊な薬、道具ではなくどこまで丁寧に治療を行うかが結果に繋がると今の臨床では感じています)
また私の2番目の専門『レジン治療』
今週のこのケース殆ど保険で使える材料で修復させてもらっています。
1本治すのに簡単な説明をして顕微鏡を見ながら1時間45分時間がかかります。
保険診療内で考えれば何時間かかっても患者さんの負担は根管治療で2000円、レジン治療では1200円ぐらいです。
ただ、この治療費で1日4~5人の診療でスタッフを雇い生計を立てるのは不可能です。
歯科治療は突き詰めれば0.1mm以下の単位の世界
きちんと治療を行おうとすると当然手間と時間はかかります。
残念ながら、歯科医師側の負担だけでクリアーできる問題ではありません。
知っていますか?
日本では歯科医院でよく治療を受ける人ほど歯を失うというデーターもあります。
(因みに保険治療の平均寿命は約6年)
どうでしょうか?治療の度に歯の調子が悪くなっていませんか?
知らない患者さんが多いと思いますが、歯というのは治療できる回数が決まっているます。
つまり悪くなった歯は1回の治療を長持ちをさせないと一生自分の歯で咬みたいという希望を叶えられません。
事実8020(80歳で歯が20本ある人)を達成している方は健康な歯が多く、しっかりした奥歯が残っています。
繰り返しになってしまいますが、私の中ではある程度の『治療の質』を確保するには時間の確保は必要で、時間の確保の面から保険治療を一切せずに自費専門の歯科医院を選択しました。
(1日30人の患者さんの中に自費治療の患者さんが1人いても費やせる労力は1/30ですからね)
また私の行っている虫歯治療、歯内療法の仕事とは、毎日のコツコツとした積み重ねが非常に大切で、ある日突然行っても結果の出るものではないので、今のような診療形態で毎日同じような治療を行わせてもらっています。
保険治療が悪いという訳ではありません、私も世界一素晴らしい制度だと思っています。
ただ、保険治療の環境下では「歯を長持ちさせたい」という現代ニーズは叶えられないと私は割り切っています。
昨日の私の治療を書いたブログ
「見えない治療と見えている治療」
http://eedental.jp/ee_diary/2014/12/post-1081.html
「これはOKだせないわ」
http://eedental.jp/ee_diary/2014/12/post-1082.html
すみません、
限られた初診の時間内にはここまでは説明はできないので文章にさせてもらいましたm(_ _)m
術前と術後の歯の違いって見せてもらったことありますか!?
全顎治療の一例
『EEデンタルが自費診療専門な理由』
*ここまで書いてしまうと、同業の先生方にお叱りを受けるかもしれませんが、今の私の考えです。
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