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最近の変化

セミナーのスライド作りの為にレントゲンを整理していて、ふと

最近昔に比べると抜髄の根管形成が細くなっていることに気がつく

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考えてみると、ニッケルチタンファイルを変えたことにより

クラウンダウンからフルレングステクニックに変わったことが大きい気がしています。

(ただ、今でもクラウンダウンはよく使うテクニックではあります)

 

歯質の削除を抑えれば抑えるほど治療難度が上がってしまう部分はあるので、

基本的に無理に削除量を抑えた術式を採っている訳ではありませんが(((((・ε・)

 

 

大学時代

神経の治療を行う為には咬合面(咬む面)は全て削り、噛み合わせを無くして、

根尖含め、ハンドファイルで#45~60ぐらいまでどんどん太く歯を削りなさいと教育を受けてきましたが、

今の自分とは全く違った根管形成の仕方になってきました。

  

大学では極々ベーシックなことを教えられますが、卒後の勉強で色々考えが変わって行きます。

  

また根管治療の成功率を洗い直してみると、日本の根管治療の成功率は30~40%ぐらいとの文献もあります

 

 

海外の専門医の先生の成功率90%とはほど遠い悲しい現状がありますが、

ただ、日本はほぼすべての方が医療を受けれる国、

かたや諸外国は一部の10万以上払える方が高い質の治療を受けれる状態

 

国民にとってどちらがいいのか!?(ノ´・д・)ノ

 

難しい部分もあると思いますが、

私は今の日本の歯科医療でも世界的に見れば世界一幸せな国民のような気もします。

 

ただ、現実には歯を長持ちさせたいという患者さんが多いので、

30~40%の成功率の中でそういったニーズに対してどう対処していくか考えるべき時期にあるのではないかと考えます。

 

 

また聞いた話によると、

今の国の考え方は保険治療では赤字になる部分もあるが全体として自費治療で収入が確保できているので

これからの歯科界は自費治療で収入を支える時代が来るのかもしれません。

(ここ何十年も歯科だけは医療費が2.5兆円に固定されています) 

 

ただ、同じ歯科医院で保険治療から自費治療にしたからといっていきなり成功率が90%になる訳ではありませんので、

より患者さんの歯科医院を吟味する能力というものは必要になってくると思いますヽ( ̄∇ ̄)ノ

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