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見えない治療と見えている治療

我々歯科医師が治療する際にエラーが出やすい場所があります。

 

患者さんの口の中は当然見える方向が一方向で

入り口方向からしか治療出来ませんので多くは死角となる場所にエラーが発生しやくすなります。

 

特には上の奥歯などははっきり見えない為に治療が難しいです。

(私自身裸眼で治療する気にはなりません(p・Д・;))

  

 

例えば第2大臼歯(一番奥歯)のレジン充填

EEdental maikuro (4).jpg

 

これを顕微鏡で拡大して見てみると、

EEdental maikuro (5).jpg

緑色の線が本来の歯の輪郭で、レジンを大きく詰め過ぎて歯茎の上に乗ってしまっていますw(゜ロ゜)

 この状態が長く続くと歯肉炎や歯周病になり歯茎が腫れたり、歯茎から変な味がすることもあります。

 

 

  

また、更に奥歯の親知らずの銀歯のケース

EEdental maikuro (1).jpg

技工士の腕がよくかなりいい金属のフィットなのですが・・・

 

銀歯を外すと、

EEdental maikuro (2).jpg

虫歯の取り残し・・・w(゜ロ゜)

 

これは全て見えなていないから起こってしまっているエラーなのです。

わざと大きく詰めたり、わざと虫歯を取り残すようなことは歯科医師であれば行いません。

 

見えないのでこれでOKだと判断されたのだと思います。。。

  

 

ただ、せっかく治療してもこれでは・・・( ̄。 ̄;)

 

 

顕微鏡治療は、歯の中の根の先まで見えないから意味がないという先生もおられますが、

実際の臨床では多くの場合、奥歯でさえ見えていないのです。。。

(45歳過ぎれば多くの先生が老眼になり更に見えにくくなりますしね・・・( ・3・;))

  

 

残念ながら、これが21世に入った今も虫歯の取り残しというのは存在してしまいます。。。 ヾ(・_・;)チ..チョット‥

 

 

ですから奥歯などは時間をかけて拡大視野で丁寧に治療を行う必要があるのです。

EEdental maikuro (3).jpg

  

『見えないままの治療』 と『見えている治療』

私は後で結果が大きく違ってくると感じています。

ただし、今の私の臨床の結果が出るのは10年後、20年後になります。

 

 

希望的観測で30年持つといいんですが・・・(ノ>▽<。)

 

 

先日上げた、似たような治療動画を 

 【虫歯の取り残しが出やすい奥歯の治療】

 

顕微鏡治療は1本の歯をサーチライトで真上から照らして拡大して見る

ことができますので小さな問題も確認することができます。

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