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第3世代のニッケル・チタンファイル
- 2009年10月 2日 13:22
- 歯内療法日記
ブキャナン先生の話を聞きにいったのですが、
エンドドンティストの寺内先生の話の方が私的には面白かったです(*^ー^)/
面白かったのが、
歯内療法(大臼歯の根の治療) マクドナルド1食平均 をアジアとアメリカの平均価格を書いていました。
まずアジア
歯内療法(大臼歯の根の治療) マクドナルド1食平均
・日本 9500円(保険) 490円
・フィリピン 72000円(専門医) 100円
・マレーシア 60000円(専門医) 120円
・シンガポール 72000円(専門医) 150円
・アメリカ 180000円(専門医) 300円
*初診代、レントゲン、CT撮影、隔壁は別に費用がかかります。
桁を打ち間違えた訳ではないですから・・・(_ _|||)
日本の治療費なんと9500円!!
しかも今なら3割負担なので3000円ちょっと!!
毎日がお値打ち です。
新鮮です。
スーパーじゃないんだから(>。☆)
と言うか「日本のマック」世界的に見ると高いんですね( -з)
因みに水酸化カルシューム貼薬、日本では300円(窓口負担90円)ぐらいですが、
ブキャナン先生は125ドル(12500円)だそうです。。。
40倍の差・・・
どこにこんな差が生まれたのか!?(。_+)
ブキャナン先生も
「良い治療をする為には治療費を貰うべき」とおっしゃられていましたが。。。
日本は保険で決められた金額で何とか良い治療をしないといけないんですけど!?
以前聞いた話では、
アメリカの先生などは日本の歯科医師が行った根の治療を馬鹿にするらしいです。
「レベルが低いとか・・・」
じゃあ、
「痛いから9500円で治療してくれ」とアメリカの先生に言えば200%断るでしょうね。
あちらはお金がないと医療そのものが受けられない国ですから・・・
病院に行ってまず、『支払能力』があるか調べる国
怖っ!!( ̄д ̄;)
同じ土俵で技術だけを見れば絶対日本人歯科医師の方が上を行くと思いますけどね(TεT;)
でも医療は技術だけではなく、
1、患者さんの話から情報を聞き出す能力
2、適切な検査をチョイスする能力
3、検査の結果から診断を下す能力
4、適した処置・治療を選択する能力
その後に『技術』が来るので
技術が凄い=素晴らしい先生 とはなりません。
1,2,3,4、に関しては海外の歯科医師に比べて劣っているかもしれません。(自分含め)
話がそれました。
今回ブキャナン先生が来日講演したのは、
先生がデザインした4世代目のニッケル・チタンファイル(GT-X)のCMの為です。
Rフェイズと言う折れにくい特殊な処理がされたニッケル・チタンファイル
いいですよ、このファイル!!
個人輸入して使用していますが、前のGTファイルよりフレキシブルで使いやすいd (>◇< )
写真が医院にあるTFとGT-Xです。
と言っても私的にはTFファイル(同じRフェイズ)の方がいい感じですが・・・
でもTFは太いファイルに関してはあまり対応しきれていないので、トータルで見るとGT-Xの方に軍配が上がりそうです。
*最近になりTFファイルも太いファイルがラインナップされているようです。
http://www.sybronendo.com/index/sybronendo-shape-tf-02
日本でももう少ししたら販売されるようなのですが、ここでネックになるのがコスト。。。(ー'`ー;)
私が個人輸入しているTFファイルは激高です。
ファイル1本24ドル 約2400円です。
これを最低3本以上使用して根管形成していきますが、4本ファイルを使用したと過程して、
2400×4=9600円
ほぼ保険の治療費と同じです。。。
消耗品はファイルだけではありません、他にも色々あります。
治療費の中には技術代、人件費、など色々含まれます。
いくら良い材料が出ても日本で使われるというと・・・
難しい問題です。。。( ̄~ ̄;)
個人レベルでは海外に勝つつもりではいますけど(`0´)
関連ブログ:Newニッケルチタンファイル『WAVE ONE』
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