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歯の横にもできる病変(側枝が原因の)

根の病変は歯の先端に出来るものなのですが今回はちょっと珍しいケースを

 

歯の先端に病変ができる理由は、根の先端に神経の出口がある為です。

模型.jpg

                    

その出口から細菌が歯の外に出る為、病変は根の先に出来ることが多いですφ(・ω・ )

 

ただ稀に歯の側面(横)に出来ることがあります。

 

これは歯の神経管の走行によるもので、

歯の横に抜け穴状の出口があり、そこに感染が起こると、根の横に病変が出来てきます(><;)

その横の枝に感染が起こると赤丸のように歯の横の骨が無くなります。

*黒い部分が細菌に犯され骨が無くなった部分

図11.jpg 

 

図で表すと

模型.jpg

 

 

 

 この辺に神経の出口がある

 

 

 

 私たち歯科医師が使用する道具は直線的な道具で歯の横に出来た病変になると・・・

専門的なアプローチが必要になることがあります ゚Д゚)φ.....

 

*上のレントゲンは根管充填後で根管治療直後(5番、6番:奥歯2本)です。

 

専門的アプローチ。。。

言葉にするとカッコいいのですが、なんてことはないいつもの術式をちょっとだけ変更したものです(笑)

 

 で、根充後3カ月後

図12.jpg

 

青い⇒の部分に骨が出来あがりつつあります

 

3ヶ月ですからかなり改善の早いケースですが、

歯の横に病変が出来てもきちんと根管治療をしてやると治る歯は治ってきますφ(。・c_,・。)

 

患者さんも「長年も違和感が消えた」とおっしゃられていました。

 

もう少しすれば骨の密度も上がってくると思います。

よかった、よかった(^―^)

 

図13.jpg 

 

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