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診断ミスからの歯髄壊死(ネクローシスパルプ)
- 2024年2月14日 09:08
- 歯内療法日記
患者さんは30代女性
定期健診で1年前ぐらいから冷たいものが凍みる、歯肉の腫れなどを訴えていたが「問題無い」と言われてきた。その後、フィステル(歯茎から膿)も出始めたが様子見をすると言われ、他院で診てもらった所上顎洞炎になっており3か所の治療が必要と言われた。
今は横になると鼻が詰まる、歯の方は普通にしている時は左の上だけに違和感を感じ咬むと違和感が少し強くなる。
レントゲンを撮ると
左上5に大きな根尖病変
左上6に小さな根尖病変
左上4・7のインレーの下には虫歯
とりあえず、上顎洞炎を治す為には左上5・6の根管治療を行う必要があると説明
左上7は結構大き目の虫歯なので、神経を残しレジン充填
と方針を話
3本の歯の治療を行いました。
術後1年
根尖病変は治って来てくれています。
定期的に検診に行っていたのにも関わらず、虫歯や根尖病変を見逃されている初診の患者さんにちょくちょく聞かれますが、
「定期健診って意味あるんでしょうかね!?」
昔ブログに書きましたが、ちゃんとやる歯科医院であれば意味ありますが、衛生士が流れ作業的に歯石を取るだけの定期検診は行く意味はあまりないでしょうね。
3か月おきの歯科定期検診に意味はあるのか!? - EE DENTAL_Blog
また歯科は転院して、先生が変わる度に虫歯基準が変わる為虫歯の指摘が多くの場合であります。
これも歯科あるあるなんですが、自分が治療した歯の基準は甘目、他人が治療した歯の基準は辛目というのも良くあることです。
裸眼の歯科医院で治療した後、顕微鏡を使うような歯科医院に行くと、ここもダメ、ここもダメ、これまたここもダメ etc...
などあります。
(個人的には顕微鏡歯科は治療の介入が早く、過剰診療になると思っています)
歯科はホント基準1つ取ってもバラバラなので、患者さんを混乱させる原因になっていると思いますね。
今回の患者さん綺麗に治ってくれて良かったです!
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