Home> 歯内療法日記 > 1回法で仕上げる根管治療

1回法で仕上げる根管治療

一般的に神経の治療を行った歯は何回か歯科医院にきてもらいクラウン(大きく削って被せ物)で治すことが一般的なのですが、今回は来院回数1回で仕上げました。

 

 

患者さんは60代女性

左下6の歯が膿んでしまい来院された際にCBCTを撮らせて頂くと

咬み合う歯の左上7にも大きな根尖病変が確認できました。

 

患者さんは左上に特に症状は無いそう

2023 EEdental HAT (1).jpg 

上顎洞を根尖病変が押し上げているように見えます。

神経の張り出しが大きく、過去に露髄があったようにみえます。 

 

デンタル上では神経管は確認できず、かなり神経管が細そうですが、

CBCTでは3本の細い神経管が確認できます。(つまり3本の神経管を探せばいい)  

口腔内 

2023 EEdental HAT (2).jpg

対合歯(相方の下の歯)はインプラントで咬耗も見えるのでクラウンにするか!?

 

インレーを外すと結構健康な歯は残っている為 患者さんにクラウンではなくレジン充填でOKか聞き

隔壁を作り、ラバーダム+根管治療+レジンコア+レジン充填 の1回法で 

2023 EEdental HAT (4).jpg

治療時間1時間45分

 

レントゲン

2023 EEdental HAT (3).jpg

細い根管でしたので、そこまで大きく広げませんでした。

MB根とDB根は1mm程度しか離れておらず、MB根を治療しているのかDB根を治療しているのか分かりずらかったです。 

  

この後、6か月後にレントゲン検診をしていきます。 

症状が無くても神経が死んでしまっている歯というのがたまにありますので、心配な方は2年に1回ぐらい大きなレントゲンで確認した方がいいと思います。 

Index of all entries

Home> 歯内療法日記 > 1回法で仕上げる根管治療

購読
Powerd By

Return to page top