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マニアックレジン: 2024年1月アーカイブ
隣の歯も削ってしまう現実と起こってしまう医原性の虫歯!?
- 2024年1月30日 09:00
- マニアックレジン
たまに同じ内容のこと書いていますが、
自費治療のセラミックインレーは歯の寿命が延びる!? - EE DENTAL_Blog
以前、初診で来られた患者さんに
患:「ブログ見ましたけど、先生は顕微鏡を使用してやっているから削らないですよね!?」
と質問を受けましたが。
私:『いや、どんなに気を付けても6割ぐらいは自分も隣の歯は微妙には傷付けていると思いますよ』
患:「えぇ~!!」
私:『顕微鏡でないと分からないもの凄く微々たる量ですけどね。奥歯の治療で隣の歯を削らないのは難易度かなり高いですよ。』
*一応、言っておくと私の削る量は裸眼ではまず識別できない単位です。
というやり取りがありましたが、隣の歯を削らず治療するのであればまず見えてないといけません。
たぶん、裸眼では120%隣の歯を削ってしまいます。。。
(そんな手先の感覚できるような簡単なものではありません)
今回の患者さん
適合の良いインレーが入っているのですが・・・
口腔内
緑の丸部分が何も触っていない本来の豊隆(丸み)
赤丸部分が問題の場所:
第2小臼歯近心はガッツリ削られ、第2小臼歯の敷地内(元合った所)に第一小臼歯(隣の歯)のセラミックが入ってきています。
第一大臼歯も同じように削られています。
歯と歯は卵と卵(曲と曲)が点状に接触した状態が理想なのですが、人の手が入ると殆どこの状態が壊され、線と線、凹と凸の形状になりやすいです。
また削られた場所は虫歯に非常になりやすく、今回のケースもガッツリ削られた第2小臼歯近心面に虫歯がありました。
患者さんには、
第2小臼歯の敷地内に入ってきている白い詰め物を削ってある程度丸みを整えないと物が詰まりやすくなりやすいと説明し(凹と凸パターンは物が詰まりやすい)
今回のケース治療方針としては、
第一小臼歯の詰め物を修正(トリミング)してスペースメイキング、その後第2小臼歯をレジン充填
で、治療後のレントゲン
凹状からストレートからちょっと丸みを付けれました。
こういうのを見ると、
歯科治療はセラミックインレーが良いとか、ゴールドインレーが良いとかの議論ってあまり意味ないような気がします。
結局歯科治療って、材料ではないんですよ(・∀・)ノ
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