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EEデンタル こだわり: 2020年2月アーカイブ
価格.comに頼りながらのカメラ作製
- 2020年2月25日 09:07
- EEデンタル こだわり
一応、EEデンタル審美もやっちゃっているのですが、
セラミック関係の色あわせは全て技工士任せで、
キャスマッチを入れ、
https://www.funakoshi.co.jp/contents/7495
A系シェードで近い色を選択肢し写真を複数枚取りデーターを技工所に送る。
*シェードガイドは技工所指定のノリタケシェード
という作業を行うだけ。
技工士さんは写真を見ながら色合わせを行うのですが、
このカメラの色調が非常に重要で
私は現在2台のカメラを使っております、
レジンなどではCANONのカメラでリングフラッシュ
https://sonictechno.raku-uru.jp/item-list?campaignId=1276
お値段30万以上・・・
(専用のジェラルミンケースいらないから安くしてくれ! 院長室に置いてあるが邪魔でしょうがない・・・)
もう1つのカメラは セラミック関係の時に使うNIKONのリングフラッシュ
だったのですが、先日タカタスペシャルカメラが壊れてしまい・・・
これは20万以下で格安でした。
どうせ買いなおすなら、技工士さんがお勧めするもので組んだ方が色の補正が少なくてすむし
共通のカメラの方が色に関してのメリットが多いと思い
後、サイドフラッシュの方が前歯を取る際に綺麗に映るしね!
電話で、技工士さんにカメラ組んでとお願い。
後日、価格.comのコピーが送られてきて、
最上位で組むとベースのカメラの時点で23万!(D780 ボディ)
レンズが10万+ライトが8.5万+充電池0.5万+レンズカバーは0.2万(←唯一さいふにやさしい・・・)
歯の色を撮る道具に40万オーバー。。。
そんな最新のカメラでなければ、D750ボディで11.5万があるとのこと
半額!
素晴らしい!ということで、CanonのD750で価格.comが一番安そうなので、価格で買うことにしました。
因みに技工士さんに
「買っても僕カメラ詳しくないから組めないし、設定もどこをいじくればいいか・・・」と相談した所
全部カメラ関係が来たら、「組に行く」のでとのことで一安心!
追記:そして今日パーツが全て来た!
3月中にはNEWカメラを組んで、色あわせを行っていきたいと思います!( ̄十 ̄)
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印象材との別れ
- 2020年2月 8日 09:19
- EEデンタル こだわり
患者さんには大変申し訳ないことをしてしまいました・・・
開業以来初ではないでしょうか、同じ歯の型取りを3回ミスったの。。。
1回目は私の形成不足
*技工士から電話がかかってきて先生これで作ります!?
支台歯の色が黒いのでセラミックに下地の黒が反映されてしまいますけど・・・
⇒すみません、形成し直します。。。
2回目は形成し直して、再印象×3つ するも
気泡だらけ・・・
そのうちのこれで作れるだろうと1つを技工所に送ると
「先生これでは作れません!」とすぐに電話
⇒すみません、再印象行います。
こんな感じの気泡だらけの印象が他の患者さんでも続き、
メーカーの方に気泡だらけのシリコンなど渡しておきました。
そして昨日の3回目の印象
同じ材料ですが、新しいロット新品のものを使って印象!
3回印象採ってみたのですが。。。
ふざけんな!
という量の気泡。。。
1つの印象で6個も気泡入ってくるかね・・・
患者さんに平謝り ホント申し訳ない。
6年近くお世話になったメーカーですが、この品質では使う気にもなれないので
新たな印象材で4回目の印象をします。
ホント、今回の患者さんには申し訳ないことしているので、
技工士さんにもいつも以上に綺麗な被せをお願いしておきます!
インジェクションは高い材料買っているんですけどね。。。(>。<;)
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怖がりな患者さん
- 2020年2月 7日 09:24
- EEデンタル こだわり
歯科治療 ある意味恐怖でしかありませんよね・・・
痛い、音が嫌、匂いが嫌、先生が降圧的・・・
ただね、
現実悪くなった歯というのはほっといても治りません。
前に痛んでいた歯の痛みが無くなったというのは、痛みを出す力も歯に無くなった悪い状態だと思ってください。
痛みが無くなったというのは、抜歯までのカウントダウンが始まっています。
どこで腰を上げるかで残せる・残せないが決まってくる部分もあります。
経験則でいうと、怖がりの患者さんは男性にも意外と多いですね。
まぁ、仕事などの理由で来院を避けるパターンが多いかと(笑)
患者さんは30代男性
痛みは無いが大きな穴があるとのこと、
レントゲンを撮ると・・・
歯肉縁下、骨縁下に進行する大きな虫歯。。。
どうしようか!?
たぶん抜歯を勧める先生もいるでしょう。
理想的な医療を行う先生は根管治療後、矯正治療や外科処置など方針を出すでしょう。
先日書いたブログ
http://eedental.jp/ee_diary/2020/02/post-1794.html
ここまで虫歯が広がると保存は難しい!?
難しいですが、残すことは行います。
顕微鏡下で縁下カリエスを徹底的に削った後に
段差の一切ないレジン充填でビルドアップ
その後神経の治療を行い・・・
+土台(レジンコア)まで
1回法で
この後、患者さんと話し合いクラウンで被せる方向に
患者さんはこの歯の治療後に全体的に治しておきたいとのことで
全顎治療を行わさせてもらい
ギリギリ覆髄 とか
2回レジン治療がしてあったのですが、殆ど虫歯は残っていました。。。
口の中の全部の虫歯を治し、根管治療から4か月後
セラミッククラウン
1本だけ人工の歯があります。
こんな感じで無事1本も抜かずに終わることができました!
相性とか色々ありますが、
恐怖心がある患者さんはまずは麻酔が痛くない先生を選んだ方がいいかもしれません。
痛くない麻酔というのは患者さんに行う最初の施術であり技術です。
整形外科の先生もいっていましたが、「麻酔が上手な先生は技術がある先生が多い」
「先生の麻酔は痛くないんですねぇ」
今の麻酔はポイントさえ抑えればほぼ無痛でできますよ。
半年近く、お疲れさまでしたぁ~!(^。^)
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「歯肉弁根尖側移動術」をやらなくなって早10年
- 2020年2月 5日 09:09
- マニアックレジン | EEデンタル こだわり
私のイメージする限りですが、
歯科医療は大きなトレンドとして2つがあります。
・アメリカ型のガンガン積極的に行こうぜ!(アグレッシブ)
・ヨーロッパ(北欧)型の保守的治療(コンサバティブ)
に大きく分かれる気がします。
そんな中でも日本の歯科医療はちょっとガラパゴス化していますが、
この2つの考え方がベースにはなっている気がします。
私も勤務の時は学んだ環境がアメリカ型の治療でしたから、
「オラオラ!歯周外科もガンガン積極的に行くぜ!」
「悪い歯なんて、とっとと抜いてインプラントだろ!?」
タイプでした!(笑)
今とはスタイルが全然違いますが、この時代があって今があります。
色々な先生の話を聞いて少しずつスタイルが変化して行き
今は「ガンガン行こうぜ!」治療は影を潜めています。
*むしろガンガンやっちゃダメ派閥
ある先生が講演の中で、
歯周病でガンガン外科したグループ
患者さんに歯磨きをきちんとしてもらい歯科医院で定期的に管理したグループ
結論:歯の寿命に大きな差はなかったというものでした。
じゃあなぜこんなにスタイルが違うのか!?
私が思うに、
・「医療=ある面ビジネス」(市場原理主義)
・「医療=部分的に福祉」(限られた財源で効果・結果を出そう)
これにより2つの潮流があると感じます。
言いかえれば2つの『基準』です。
じゃあ、どちらがいいのか!?
これは結果論で「ハッピーな結果」であれば患者さんは満足されます。
より体の負担が少なく費用もかからない方がより満足度は高いと思います。
私も過去そうでしたが、
歯茎の中に虫歯が進行してしまったようなケースでは患者さんに
「歯肉弁根尖側移動術(外科処置)」や「エクストルージョン(小矯正)」などを勧めていました。
その頃は、特に疑問も持たずこうするものだと考えていました。
が、
開業以来これらは殆ど行いません。
歯肉弁根尖側移動術をやらない理由は
・支持骨が減り動揺が出てくる
・歯頚ラインが不揃いになり歯間乳頭が無くなる
・外科処置が必要
・治療期間がかかり費用もかかる
・予知性が低い
というデメリットの面からむしろ、やらなくてもいい気がしています。
*個人のブログでの見解ですので( °o°;)
ただ、歯ぐきの下の虫歯はきちんと処理はしています。
例えば、
銀歯の下に大きな虫歯・・・
赤丸の部分に虫歯
治療は、 クラウンを外して電気メスで歯ぐきを部分切除して、
顕微鏡下で虫歯をくり抜きレジン充填+仮歯で様子を見て
6カ月後にゴールドクラウンSet 治療回数:3回
で、患者さんには
「歯磨き怠けると腫れるよ!痛むよ!」と脅して治療終了!
*歯磨きだけきちんとしてもらうこと前提の治療です。
治療させてもらった患者さんが他の歯の相談に来られ
2018年のレントゲン診査をついでに行うと
2010年の時のレントゲンとほぼ同じで、全く問題なく経過しています。
*患者さんもすこぶる調子がよく何でも噛めるそう!
一昔、二昔前はレジンは歯茎に触れない方がいいという考えが支配的で、
今でもレジンは歯肉につけない方がいいという考えの先生が多いと思いますが、
私はレジンを歯肉に付けて治療してますが、今までそれが原因で痛み・腫れが出たケースはゼロです(いやマジで!)
*繰り返しになりますが、患者さんの歯磨き能力が高いことが前提の治療です。
理論上は歯肉付近のレジンにはプラークが付着しやすいので、
炎症が起こりやすいということなのですが、
患者さんにきちんと汚れ(プラーク)を除去してもらえば、
「全然!」トラブルになりません。
*今はプラークの付着しにくいレジンも売っています。
今の勘所としては、歯肉縁下ですが出来るだけ接着の工夫をして
レジンの段差(アンダーカット)を作らないことでしょうか←ここ超重要!
(その為、電気メスを多様します)
また久しぶりに来院された患者さんのケース
上顎:
下顎:
両ケースとも虫歯が深く、歯肉縁下にレジンを詰めております。
(歯髄保存を行なっています)
こちらの患者さんも7年ぶりの来院でしたが、治療した所は全く問題ないそう。
例えば、これを以前のフルコンボ治療行おうとすれば、治療期間6か月
・抜髄(13万)、・土台+仮歯(3万)、・歯周外科(6万)*必要なら小矯正(10万)、セラミッククラウン(14万)
1本の虫歯治療で、40~50万近くかかります!
ただ、今は40~50万かけたダイナミック治療の方が成功率・予知性は低い気がします。
根管治療も矯正も歯周外科もクラウンも全て成功でなければ長くは持ちませんから、手技が複雑になるだけ当然成功率は下がります。
もう1つ 骨と同じ高さから立ち上げたケースの前歯でも
http://eedental.jp/ee_diary/2019/03/-per.html
外傷後1年の歯ぐき
排膿や極端な歯ぐきの炎症はありません。
こんなこと30本以上の歯に行わさせて頂いておりますが、腫れた人はゼロ
逆に言えばきちんと歯磨きが出来ている人しかやっていないので予後も良いです。
ここで現在の私の持論!
「歯科治療はシンプルがベスト」
*人間がたくさん触った歯の方が予後が悪いのは紛れもない事実です。
治しているようである面壊しているのが歯科治療!
医療は日進月歩で進化しています、
ただ「最新な治療」「最新の材料」=良い結果を生む訳ではありません。
エビデンスといっても10年後はどうなっているかは分かりません。
今の私が思うのは
「人間の体のルールは意外とシンプルであること、未来永劫そのルールは大きく変わることはない」(メカニズムは超複雑ですが)
「歯科医療はシンプルな少ない手数で最大限の利を得る行為である」
と思えています。
基本的なスタイルは変わっていないつもりでも10年も経つと、
はっきり考え方に変化が出てきているのに気が付きます。
*「守破離」
三流歯科医師は今後も精進を重ねますm(_ _;)m
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