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EEデンタル こだわり: 2023年9月アーカイブ

自費治療のセラミックインレーは歯の寿命が延びる!?

セラミックインレーを入れてからフロスも歯間ブラシも入らず、この部分の調子が悪いという患者さん

 

レントゲンを撮らせてもらうと

2023 EEdental TAA (1).jpg 

「何これ!?」ちょっと理解するのに時間がかかります。

黄色が超絶不適合セラミックインレー

オレンジがセメントの取り残し

赤丸が虫歯の取り残し

 

 

過去にゴールドインレーが入っていたそうなのですが、セラミックインレーの方が良い(虫歯になりにくい)とのことでセラミックインレーで治療をしたそうなのですが・・・

 

はっきり言います。

私の臨床では材料で予後は殆ど決まりません

保険の材料がダメ!で自費の材料が素晴らしい!というこもありません。 

EEデンタルで使っている材料の8割は保険治療でも使えます。 

私が感じるのは、歯科治療の予後で多くを決めるのは、歯科医師の診断力と技術です。

材料が及ぼす影響はそんなに大きくはありません。 

 

ちょくちょくネットで検索した患者さんに言われますが、「材料替えれば予後が良ければこんなラクなことないですよ」と説明します。

材料などは先生が慣れた材料であればよいと私は思っています。 

 

 

レントゲンの歯、適合もさることながら、虫歯の取り残し、隣の歯を歯茎の奥の方から削っている、不良補綴物の影響か歯周病のように骨が溶けている。。。 

 

この治療をした先生は治す気があったのか!?

体を壊す為には治療はしないと思いますので、本気でやってこれなら・・・

   

何故こんなことになってしまうのか!?

この理由は簡単です、「見えていないから」 裸眼ではこの部分の虫歯全く見えてません。

 

見えない所を感覚!?だけで削って治療をしたからこんな結果になったと推測します。

  

 

最初、患者さんには神経を取って、ゴールドアンレー or セラミッククラウンで治す

と説明させてもらいました。

  

麻酔をかけ、虫歯を取ること最初の1時間

正直、虫歯除去にこんなに時間かかったの初めてです。

*歯茎の下の隠れた場所を顕微鏡で確認しながらの切削なので大変!

 

幸い虫歯は舌側歯肉縁下方向に広がっており、虫歯を取り切ると歯髄側には「ピンクスポット」が顕微鏡で確認できたので、

「よし覆髄しよう!」とセラカルで覆髄し、隣の削られた歯の段差からレジン充填(歯肉縁下4mmぐらいの部分)

その後歯肉の深い部分からレジンで立ち上げ充填

   

持っている道具と技術と時間全てを費やし治療

2023 EEdental TAA (2).jpg 

覆髄+レジン充填完了!

レントゲンを見て虫歯の取り残しもなくかなり綺麗に治療出来ており一安心  

  

患者さんには感謝されましたが、1時間顕微鏡40分顕微鏡を覗き続け行った歯髄保存

今回の治療は全て顕微鏡下で「虫歯を削る」、「歯肉をトリミングする」、「止血する」、「縁下からレジンで立ち上げる」、「レジン充填する」この難易度は2度とやりたくないです(笑)

 

下〇な治療を受けると医原性の問題を作られ次の治療の難易度が極端に上がります。

これが抜歯の理由の1つにもなります。

 

治療をした先生は「自分の技術で治せるのか!?」ここの診断を誤っています。

つまり材料(セラミックインレー)よりまず【診断】なんです。

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薬を飲みたくないという患者さんへ【治療による痛み】

患者さんの中には、極端に薬を飲むことを嫌がる方がいますが、

個人的な感想ですが、「文明の利器を捨てている」と思ってしまいます。

 

わざわざ、痛み止めが無かった時代に2000年以上前の世界に遡っている感じ、

抗生剤にしても1900年代まで無かった感染症を防ぐための革命的な代物です。 

 

日本の長寿のベースは薬の進化だとも私は思っています。 

(極端な話、人生の後半は「薬」で生きながらえています) 

 

 

歯科治療はほぼほぼ全て外科処置です、外科処置なので術後数日は多少の痛みは出て当たり前です。

 

また痛みに関しては個々の痛みの感受性にもより同じ処置をしても痛いと感じる方、外科的な処置をしても全く痛みが出ない方色々です。

治療後に痛み止めを出しても後日患者さんに、「井野先生は痛み出るとよく言うけど、先生の治療は痛み出ないんだよね」とたまに言われますが、「それは〇〇さんが特別」と返しますが、実は約2割ぐらいの方は治療後にも痛みが出ません。 

逆に言えば8割ぐらいの人は弱い痛み含め「あっ、ちょっと痛いかな!?」ぐらいは出ます。

   

経験上、女性の方は痛みに敏感な人が多い印象で痛み止めは積極的に活用してもらった方が良いと思います。

男性は怖がりで術中の痛みに極度に怖がりますが術後の痛みをおっしゃる方が少ない印象です。

 

痛がり、怖がりの人に参考にしてもらいたいのは、

  

医療のテクニックの1つとして「先制鎮痛」という方法もあります。 

*先に痛み止めを飲んでおくと、術後の痛みは減る。  

痛がりの方や恐怖心が大きな人は痛み止めを1錠飲んできてもらうと、不思議と痛みや恐怖心からある程度開放されます。

これは心理的な要素も大きいですが、痛みは脳が作り出しているものですから、自分は痛み止めを飲んだから大丈夫などの自己暗示から痛みを作り出しにくいマインドに持って行ってもらうのも1つの方法で知っておいてください。

*痛み止めは「ロキソニン」でOKです。  

  

後、術後の痛みに関してはなるべく最初の痛み(治療後1~2日)を抑えるのが1つのポイントだと思っています。

私見ですが、最初の痛みを抑えた方が結果として痛む(気になる)期間は短くできます。

痛み止めを飲まない人ほど痛みは長く続きます。

   

まぁ、先日入れた300万近いエピオスも術後疼痛を減らす目的があります。

エピオス エコシステム導入 - EE DENTAL_Blog  

口に使う水をより菌のいない清潔な水を使うことで、細菌感染による痛みを減らす。

これも個人的な意見ですが、傷口(削った場所)は清潔な水で洗った方がいいと思っています。

 

 

現代の医療は薬なしには成立しません

たまに電話で「治療した所が痛い」と連絡がありますが、痛み止めは何錠飲んだか聞くと「飲んでいない」という返答。。。 

  

なぜ、痛み止めを飲まない!? 

と思います。

 

片頭痛持ちの私からすると、痛みは凄く嫌なので痛みが出そうな時は躊躇なく痛み止めに頼ります。

  

  

現在、EEデンタルでは痛み止めは「ロキソプロフェン60㎎(ロキソニンのジェネリック)」と「カロナール300㎎」を用意しております。

足りなくなったら、また処方しますので痛み止めは術後1~2日は上手く使ってください。

*喘息持ちの方はロキソプロフェン飲まずに、カロナールを飲んでください。  

 

  

漠然とした「薬は嫌」というのは止めておいた方がいいですよ。

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