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エピオス エコシステム導入
- 2023年8月18日 09:00
- EEデンタル NEWS
昨日、エピオス エコシステムを導入しました。
「エピオス!? なんぞや!?」
簡単に言えば、歯科医院&歯科用チェアーで使う水を清潔にするシステムです。
チェアーで使用する水は基本的に水道水を利用しますが、実は水道水より汚いです。
理由はチェアーに一度水が溜り、そこで水が滞留することで菌が増殖するしてしまいます。
(休み明けなどは、水が動かないので特に汚く最初の数分は水を出しっぱなしにします)
また水が通るホースも何十年も同じものを使うので、その内部はバイオフィルムの温床で水垢なども貯まって行きます。
このエピオスシステムを入れることにより、弱い次亜塩素酸を発生させ菌の増殖を防ぎます。
(と言っても、無菌ではありません)
次亜塩素酸なんて大丈夫!?
と思うかもしれませんが、これはコンビニエンスストアのカット野菜などを洗う消毒液程度の極々身近なものです。(こう聞くと安心すると思います)
当然飲んでも全く問題ありません。
水道水も1ml当たり、菌は100個以内という水道法があるそうです。
昔の記事に、ある歯科医院でチェアーの水を調べたら1ml中に3800個の菌がいたそうです。
*一応EEデンタルでも導入前と導入後の菌数を測ってもらいました(結果は後日)
しかし、この水問題は国も分かってはいるようですが、現在の歯科診療では仕方がないよね。。。 という部分です。
本来メーカーが標準装備すればいいと思うのですが、そうすると1台当たりのチェアーの単価が高くなるのでおいそれとは・・・
因みにEEデンタルのチェアーは450万ぐらいでした、そこに今回300万弱の水システムを入れました。
実は開業して1年ぐらい経過して、チェアーの水の臭い、不味さが気にはなっていたのですが、
メーカーに言っても、「無理です」の1点張り
フレーバーだけでも付けてくださいと言ったのですが、もうメーカーは面倒だったのでしょうね。
「それは先生が開発してください」というありさま(笑)
開業前にも色々見学させてもらうと、意識高い系の歯内療法専門医はチェアーの水は使わず
別タンクに毎日清潔な水を入れチェアーに貯水される水は使わず新鮮な水道水を使っていました。
それを見て、「いいなぁ~」とは思っていましたがいかんせ超貧乏開業でそんな水にお金をかけることはできませんでした。
私の同級生にこの話をしても、チェアーの水なんて菌はいて当たり前ということで、
私の臨床は根管治療の際、ラバーダム後は極力チェアーの水は使わない治療をしていました。
*かなり極端な人間なので(笑)
理由は、根管治療の失敗は細菌感染の有無
治療している所に菌のいる水をわざわざ使うのは成功率を下げてしまうのでは!?
という発想からでした。
で、開業して15年何の問題も感じないまま日々の治療をしていたのですが、
先日たまたまですが、歯内療法学会のランチョンセミナーで機能水の話を聞いて
思い出したかのように「そうだ!ここは設備投資すべきところだ!」と
見積もり(約300万)をもらって、税理士さんに相談すると
「先生が欲しいと思えば買ってもらってOKですよ」と返事をもらい
翌日には契約しますと業者に電話しました(笑)
極力水を使わない臨床をしていても、どうしても支台築造時のEDTAの洗浄とか水をどうしても使ってしまいます。
根管治療に限らず、歯科治療(入れ歯以外)の失敗の多くは細菌の感染です。
削った後痛む、削った後凍みる、その多くは象牙質への菌の感染だと思っています。
ですから、患者さんからしたら全く見えない部分ですが、
これを導入して治療後の不快症状が減る、根管治療の成功率が上がることで患者さんはメリットは上がる、私も失敗による変なストレスがかならなければ万々歳!ということです。
因みに、院内の消毒室の水、第一診療室の手洗い場の水も機能水にします。
ですので2次的に治療器材の1次洗浄もこれで行うことで、スタッフの感染リスクも下がられます。
患者さんの負担はありませんが、綺麗な水の維持にはスタッフの仕事は多くなりそうです(笑)
全く見えない部分なので、患者さん向けに報告&アピールしておきます!
追記:導入した日に感じたこと、
タービン回線、モーター回線の水の出が凄くよくなり、顕微鏡治療の際ミラーに水がかかり過ぎて、治療しにくくなった為チェアーの水を最小限まで絞りました。
まさか、使った日からこんなに水を感じるとは(笑)
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