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全顎治療と私の咬合の考え
- 2020年1月11日 09:11
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最初に、私は咬合(噛み合わせ)の勉強はしたけど、殆ど理解できませんでした。
歯を失う理由の1つは誰でも知っている虫歯、2番目は歯周病、そして3番目に咬合
そう歯が無くなる理由の3つめには【咬む力】というものがあります。
私が考える咬合とは、
・治療を行うと必ず咬合は下がる、変わる(元の咬合接触点に位置・強さを戻せるとは思えません)
・臨床上なるべく咬合を大きく下げないように気は使う
・機能咬頭側に咬合の接触点を可能な限り持ってくる
・理想的な所に咬合を持ってきても歯と違う材料で治すので経年変化に差が出てそこに問題が起こる
・歯は毎日動いているので、固い人工物は一生咬合調整が数年おきに必要になると考える
・咬合理論は雲をつかむようなイメージ(点で表現できるとは思えない)
・歯は消耗品であり、50歳を過ぎた辺りから歯に蓄積した疲労でポキポキ折れる(特に神経のない歯)
・人それぞれ咬合も許容量があり少し変わっただけで体調を崩す人がいる(生物学的な強い・弱いが咬合でも存在する)
*下顎第2大臼歯に平らな銀歯が入っていても多くの人は問題なく生活しています。
・噛める所で噛めばいい、噛める物を食べればいい、歯なんてなくても生きていける。(歯がなくても100歳まで生きれる時代)
かなりというか超振り切った考え方です。
学問的にそれを研究する人も必ず必要ですが、
私のように出来ないものは割り切って捨てる性格の人間には
噛み合わせを相談されても残念ながら対応できません・・・
20代の男性患者さん
歯内療法:1本
レジン:16本
セラミッククラウン:3本
治療期間:10カ月
今回の患者さんのように犬歯誘導がしっかり確保されており、
多くの臼歯の機能咬頭が残っている患者さんは治療もトントン拍子に進みます。
逆に、被せ物が多い特に歪んだ形状のクラウンの多い患者さんでは時間もお金もかかる割にはしっくりこないケースもあります。
つまり、過去の医療介入でどこまで大きく元の歯を削り、元の形に近い形状の被せ物を入れたかなどで治療の難易度・予後は大きく変わるものだと私は思います。
昨日も説明をすると患者さんが後悔されていましたが、治療はなるべく削らない方法から試した方がいいですよ!(>ω・)ノ
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